鍼灸治療の適応疾患

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鍼灸の治療で適応疾患と言われても、一般の方からしたら、痛みには効きそうだけど、何に効果があるのか分かりずらいというところでしょうか。

 

鍼灸を使った治療は、中国では約2000年前から行われていたと考えられ、日本でも約1400年ぐらい続いています。そんな時代に現代医学はもちろんなかったので、現代医学が広まるまでは、身体の全ての症状に対して、鍼灸や漢方、按摩(マッサージ)での治療が行われていたので、全ての疾患に対応していました。

 

現代医学が広まってからも現代医学で苦手な分野で鍼灸が強いということろも分かってきたので、WHO(世界保健機構)が鍼灸の適応というのを発表しています。

 

鍼灸師によってはこれも効く、あれも効くというように得意なところもあるので、鍼灸師に聞いても行っていることが違く、わかりずらいという話をされることがあります。

 

鍼灸がどんな疾患に効果があるかを分かりやすく言ってしまえば、

・筋肉の痛み

・神経痛

・関節の痛み

・何となく調子が悪いの続く

が中心と捉えてもらうといいです。もちろん、筋肉や神経が切れたというのは、東洋医学よりも現代医学の方がつなげることも出来るので、現代医学に行く内容です。

 

何となく調子が悪いというのは、お腹の調子が悪い、排便・排泄がちょっと気になる、頭痛がしやすい、眼精疲労、生理痛などがあります。大きな病気がなくて、疲労などが関係しやすいものは対処しやすいと思います。

 

首、肩こり、腰痛は多くの方が利用していますが、内臓のちょっとした不調にも効果があるので、体調維持や体質改善にはお勧めですね。

 

私自身も日々、お腹に灸したり、疲れているところに鍼をしたりして体調維持に努めています。私自身が倒れてしまったら、患者さんの治療が出来なくなるので、メンテナンスは行うようにしています。

 

自分の身体で気になることがあり、鍼灸に興味を持ったのなら、一度、近所の鍼灸院や鍼灸師に電話や相談をしてみることをお勧めします。鍼灸師の中でも、学生時代にいろいろ習ったけど、卒業してからは、肩こり・腰痛しか対処していないという人もいるし、内科系などは苦手という人もいるので、確認してから治療を受けるのがいいと思います。

 

よくなっていくかは電話だけでは判断しかねるので、一度、診察をしてもらうことも必要になる場合もあります。治療だけではなく、そういった対応が出来るかどうかを尋ねてみるのもいいし、治療院でも治療はしないけど、身体の相談と治療計画の話だけを行うメニューがあってもいいのかもしれませんね。

 

治療経験を積み重ねると、得意な疾患が出てくることも多いので、その鍼灸師の特性を聞いてみることが大切になります。私自身も最初は治療を行える疾患が少なかったのですが、治療経験を積むことによって、治療が行える疾患が増えていっていますしね。

 

経験を積むには、自分の身体の不調は自分でメンテナンスを行っていくことが大切なので、自分に対しても鍼や灸を使っていくことが大切だと思います。

 

技術の向上は自分にやっていくことでも磨かれていくし、自分で感じた感覚が患者さんでも感じるのかというのを尋ねていくことによって、身体がどのように変化していくかを理解できるようになると思います。

 

私自身は鍼灸はそれほど好きではなかったですが、今は日々のメンテナンスにも使っているので、自分の身体になくてはならないものになっていますしね。

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