風水と東洋医学ー五行

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五行については相性ということで相生・相克という話をしたかと思いますが、これは昔から使われていることで、中国古代の王様も誰にも相談できないし、判断できないので、どこの国と仲良くするか、戦うかというのを決定するのに使われてもきたので、五行を相性として用いるというのは昔から行われています。

ついつい前回の五行では相性の話が中心になってしまいましたが、五行の基本は陰陽論と同じで物事を分けることであり、五行では5つに分類する働きがあるので、今回はその分け方や考え方についての話にしたいと思います。以前の五行では、それぞれの性質について書いたと思います。

・木(曲直):草木は成長して大きくなる

・火(炎上):炎は上に燃え広がる

・土(稼穡):食べ物を収穫できる

・金(従革):道具になっていく(金属)

・水(潤化):水は萬物を潤し下に垂れる

 

この5つをどのように分類するかということで、まずは人が生きている上で影響が強い季節に当てはめていきます。草木が成長するのは春であり、成長がピークに達するのが夏であり、木の実が出来るのは成長が終わった後であり、段々と葉が落ちて枯れていくのが秋であり、草木が枯れるのが冬というのはどの人でも知っていることだと思います。

 

東洋医学は中国が発祥なので、季節は日本ではなく中国の季節になり、春・夏・長夏(日本では秋の長雨)・秋・冬という順番になっていきます。この季節に五行を当てはめていくと、成長の働きがある木は春、上へ昇る火は夏、収穫の土は長夏、縮む金は秋、下へ垂れる水は冬に該当させていき、これを簡略した表現で表したのが下記になります。

・木:生

・火:長

・土:化

・金:収

・水:蔵

これを植物の成長で考えると、

・木:成長していく時期

・火:成長がピークになるとき

・土:収穫や変化をする時期

・金:枯れ始めたりする時期

・水:枯れてしまう時期(次の季節への準備期間)

ということになり、季節の働きと五行は関係が深いとされていき、人の生活や病も大きく変化をすると考えることになります。

 

五行を分類していくときには、五行の性質だけではイメージがつきづらいので、この生・長・化・収・蔵という考えも足していくことによって様々な物事を分類していきます。

この基本となる物を五能と呼び、東洋医学を学ぶ上では覚える必要があります。これ以外にも基本となってくるものがあり、それが五行と関係する色と方角になり、色は五色、方角は五方と呼びます。

・木:青:東

・火:赤:南

・土:黄:中央

・金:白:西

・水:黒:北

というように色と方角を分けていきます。これは太陽が東から昇ってくるので、生の働きの木と対応させ、太陽がピークにくる長の働きの火と対応させ、西に降りてくるので、収の働きの金と対応させ、日が傾かない北は蔵の水と対応させ、残った中央(人々)は中央に置き、太陽の働きの影響を受けて生活をすると考えられます。

 

この考え方は古代都市の成立にも関係していて、白虎(白色)、玄武(黒色)、朱雀(赤色)、青龍(青色)という古代の神獣として残っています。古代都市には、四方にこの神獣を置き、四方からの影響から町を守ると考えていました。中央と関係するのは中国古代では王宮があるので、中国で皇帝の色は黄色になっています。

 

この考え方は、他にも応用されていますが分かりますか?

 

 

 

 

これは風水に使われています。風水も説明すると色々出てくるのですが、一般的に目にしやすい文章だと、この方角は白色を置いた方がいいですよという話はこの五行の五色と五方が中心になっていきます。

 

東洋医学で使われる陰陽・五行は占いの中でも用いられていますが、これは中国古代が東洋哲学思想で物事を考えるのが当たり前だったので、東洋医学という病気だけではなく、国の作り方や人との過ごし方など多くのことを東洋哲学思想で考えた結果、現在でも占いの中で多く見ることが出来ます。

 

五行というのは分類をしていく考えになり、多くの事柄を分類しているのですが、鍼灸師は国家試験でこの分類を覚える必要があるので、国家試験前は呪文のように唱えている同級生も多く出現します。

 

卒業して忘れてしまう人も多いのですが、病気や東洋医学を考えていくのに、この五行は非常に大切になっていくので、卒業してから復習して理解することが大切だと思います。

 

ここ以外での分類の五行に関しては、量も多いので、必要なときにまた説明をしながら加えていく予定です。

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