症例の数は大切です

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 治療技術と知識や考えを向上させるのには、現場を沢山こなすのがいいのですが、そうなると年数が経たないと治療技術が向上しないことになってしまいますが、年数に関わらずに向上させることができます。

 その方法としていいのが、治療経験豊富な方の話しを聞き、治療がうまくいったときだけではなく、上手くいかなかったことも聞くことが大切です。なぜなら、上手くいかなかった症例に関してはその後に、考えたり勉強したりして何度も繰り返しシミュレーションを行っているので、どこがポイントなのかも考え抜かれていることが多いからです。

 

 そんな経験豊富な人が周りにいないという人は、書籍があるので、書籍を読みこなしていくことによって、不足を補うことができます。注意点は、読むだけではなく、自分ならどういう治療をするのかというのを考えるのは必要ですよ。

 

 学生時代の教科書も開いてみると、細かいところが載っていない場合もありますが、どのような症状が発生しやすいかと治療を加えたらどう変化をするのだろうかと考えるのは大切です。

 

 自分自身がみた症例に関しても、後で思い返したりしながら、何の問題が強かったのかというのをもう一度考え直すのは大切になり、私自身も資格を取得してから現場に出た時には、自分なりにメモを取ったりしていました。

 

 個人情報保護があるので、名前や住所は入れませんでしたが、ニックネームやイニシャル、別名にして症状と治療、自分の考えを書いていました。しばらくしてから見直すと、その時の考えは違うのではないかという気にもなり、実際に治療を変えてみたら今までよりも効果が高かったということもあります。

 

 例えば、膝の痛みで治療をしたときに、靭帯損傷を考えて、局所への施術を行ったとか、東洋医学的には、経脈の問題と考えて、流注に関係しやすい部位に鍼をしたというのを書いておき、時間が経過してから見た時に、靭帯だとしたら理学検査所見はどう変化したのかを考えたり、半月板の損傷はなかったかを反省したりすることによって自分の中で症例に対しての考えというのが高まっていきました。

 

 症例や解説をブログでも載せていきますが、個人情報保護もあるので、実際の症例そのままではなく、複数の症例を合わせたりすることによってオリジナルとして載せていきます。治療に関しては、学生時代にならったことを中心にしながら、自分なりの注意点も加えていきたいと思います。

 書きながら、変更は加えていくかもしれません。

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