Googleトレンドの使い方―東洋医学編

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 WordPressでブログを書くようになって、使い方を調べるのももちろんですが、その他のことも調べることになって、グーグルトレンドというのも見つけました。鍼灸で面白い使い方を発見しました。

 ・Googleトレンドって一体なに?

 Googleトレンドは、単純に言えば、検索の流行りを知る物でもあります。多くの方が検索されていると、検索数があがるので、どのぐらいの注目度があるかが分かります。

 

 流行りを知るということが出来るので、ブロガーや企業に取っては、検索結果を上位に出しやすいキーワードを知ることができます。ブログを書くネタに困ったときに、どういった用語が使われているかが分かるので、タイトルは決められると思います。

 このブログは専門的過ぎて、ほぼ使わないですけどね。ただ、こういった流行りでブログを書くのは大変なことでしょうし、グーグルは内容を重視するので、内容がなくてキーワードの羅列するのは止めた方がいいと思いますよ。

 

・東洋医学での使い方

 東洋医学での使い方は、ブログを書くということではなく、症状や病気の検索結果を調べることによって客観的なデータを出すことができます。もちろん、論文などで使うという訳ではないですが、検索しているということは困っているということなので、どういう疾病が現在は多いのかを知ることが出来ます。

 

 治療家として働いていると、たまに聞く表現として、

「最近は同じような症状の人が多い」

がありますが、これは半分真実、半分嘘の可能性があるのではないかと思っていました。この表現には2つの意味があることがあります。

 

 一つには、季節などでの体調変化によって体調を崩すことがあるという意味と、最近の流行りや得意な疾患が多いという意味で使われることがあります。季節の変わり目は風邪や調子が悪くなるので、そのことを指しています。これは事実のことが多いです。

 

 もう一つの意味には、例えば最近は肩こりの方の治療がマイブーム(効果がある、勉強をしているという前提があります)な場合、患者さんが肩こりを訴えていなくても、この部位の硬結は肩こりと関係するから、この人は訴えていなくても肩こりがあるだろうと考えられるので、この場合は「最近は同じ症状の人が多い」のではなく、身体の状態を見られるようになったので、「気づいた」というのが正解になります。

 

 こういった表現は話している人が意識していなくても、前提が違うことがあるので、どちらの意味で言っているのかを考えておくことが必要で、講習会などでも注意をしておくといいと思います。

 

・私なりの使い方

 いろいろ書きましたが、ここからが本題です(笑)

 私なりにGoogleトレンドを利用してみた結果が以下の画像です。

 グーグルトレンド_ぎっくり、寝違え

 画像を見るだけだと意味不明ですよね。何をしたかというと、

  • 寝違え
  • 五十肩
  • ぎっくり腰

のトレンド(検索数)を見てみました。赤線を入れてありますが、私自身が気になったところになります。縦線が2011年、2013年になりますが、五十肩はこの2年間は変わらないのですが、寝違え、ぎっくり腰はこの2年間の間に笛、寝違えはさらに上昇しているのが分かります。

 

 この結果から何故かを考えるのは面白いのではないかと思います。

「調子が悪くなる人が増えた?」

ということを考えたときに注意をしないといけないのは、検索する人が増えたのではないかということですね。インターネットを使っているのは若い人の方が多いので、検索数が増えたということは若者が増えたかといえば、増えていないです。

 

 では何が影響しているかと言えば、スマートフォンの普及になると思います。総務省が出している情報を見てみると2012年からのデータになるのですが、スマートフォンの普及が加速しています。

総務省「平成25年通信利用動向調査」

 ということは検索数の伸びは、そのまま情報通信機器の発達から来ていると考えることが出来るのですが、さらに疑問があります。何故、スマートフォンの普及がさらに進んでいるのに、検索数が伸びていないのかということです。

 

 ここで考えられるのは、検索した結果、最初は辛くていろいろ調べたけど、何度か繰り返すことによって、どのように対処すればいいかを学習したという結果かもしれません。治療に通った人もいるでしょうし、ネットの対策で対処した人がいるかもしれませんね。

 

 では、本当にぎっくり腰・寝違えを起こす人は変わっていないのかということに関しては、データがないので、厚生労働省が3年ごとに行っている大規模な国民生活基礎調査(最近は平成25年)を見てみると、それほど増減がないことが分かります。

 厚生労働省:国民生活基礎調査

 トレンドでは上がっていますが、実態では変わっていないということから、季節性によって患者さんが増えるというのは、Googleトレンドのグラフからあるかもしれませんが、増えていることはなさそうですね。

 

・自分なりの結論

 結論としては、検索する人が増えているので、インターネットでの情報発信が重要だという話になるのですが、本当にぎっくり腰などは増えていないのでしょうか?

 

 これは厚生労働省の調査でも腰痛症となっていて、ぎっくり腰だけではないので、分からないのですが、もしかしたら、生活・社会環境の変化や身体の変化があるかもしれないです。なぜかと言えば、データ上からは分からないので完全に否定することができないからですね。

 

 今後もこういったデータを見ていくことによって分かることもあるでしょうし、勉強のために見ていきたいと思います。

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