鍼灸治療で効果的なのは何か

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 鍼灸師として勉強をすると東洋医学の治療では様々な疾患に対応できるというのは学習するので、何でも屋のような感覚がありますが、一般の方に取ってみれば、何にでも効果があると言われてもイメージが付きにくいと思います。

 病気や症状で考えると難しくなってしまうので、現代医学と東洋医学の使い方を買物として考えてみると、

現代医学:専門店

東洋医学:ショッピングセンター

と考えることができます。

 

 現代医学は高度で専門的な知識と道具を必要としているので、目的に合わないところに行っても分からないことがあります。専門店にも二つあり、本格的な専門店と専門分野を扱うお店があります。

 

例えばファッションのスーツならオーダーメードスーツで生地に拘って作るところなら靴やカバンは置いてないですが、専門店と言われるスーツショップならばスーツだけではなく、カバンやシューズなども揃えることが出来るので、多くの用途に対応できます。

 

基本的には、スーツショップなどに行って、どうしても欲しいというのであれば、オーダースーツ屋、カバン屋、靴屋と足していきますよね。病院だと値段が変わらないということで、いきなり総合病院という専門店に行く人もいますが、医療は買物とは違うので、一般店から専門店にしないと人が集中してしまい、金銭・設備・人的資源でも不足してしまい、問題になっているのが最近の話しですね。

 

かわって東洋医学は、ほどほどのショッピングセンターのようなもので、行けば必要なものが不足なく揃うと言えます。ただ、ショッピングセンターと言っても、何でもそろうところと、得意な分野があるのと同じで、鍼灸師でも得意・不得意があります。

 

鍼灸師の得意・不得意は、好き・嫌いや学習、経験によっても形成されるので、その人のキャリアがどうなってくるかで違いも生じてきます。最近では美容とスポーツの分野を標榜するところもあるので、そういったところでは、得意なものが美容・スポーツになり、他も出来る可能性があっても得意ではないはずです。

 

ただ、先ほども書いたように鍼灸というのは鍼灸を行うと、身体が変化をしていくことが多いので、時間がかかっても変化していくことがあるのでショッピングセンターとも言えるのです。

 

では効果的なものが何かというのを考えたときに、どの人でも分かりやすいし、現代医学の方からも理解しやすいのが、痛みに対する効果です。何故、効果があるのかは教科書含めいろいろと解説をされているのですが、絶対的な正解ではなく、あくまで推測なので、よく分かっていないとも言えます。

 

痛みの範囲で運動器疾患のみだと思う方もいるのですが、内科系疾患でも効果を示すことがあります。ただ、経験なども必要なので、鍼灸師全員が得意という訳ではないかと思います。

 

私自身も関節の痛み、筋肉痛などに対しては、自分でよく行っています。他に、効果として分かりやすいのが、生理痛、頭痛、胃部不快感は経験の多寡に関わらず、改善がしやすいものだと思います。

 

ただ、頑固で長い生理痛、頭痛、胃部不快感は時間や経験が必要になってくることがあるので、症状によっては注意が必要になっていきます。

 

関節や筋肉の痛みに対しては、痛みのある場所に鍼をするのが多く使われているので、イメージがしやすいものではないかと思います。

 

生理痛は仙骨付近、三陰交がよく使われる方法なので、それほど重症でなければ、骨盤周りを温めるのでも改善することがあります。

 

胃部不快感はすぐに効果がみられることもあるのですが、継続治療を行うと、症状が出てこなくなるので、爽快感が日常的に出てくることもあります。

 

 鍼灸師でない方と話をすると、効果的なものは痛み(運動器)ぐらいという感覚の方が多いので、鍼灸師側から治療をしている際や普段の会話の中で情報発信をすることが大切になります。

 

 本当は、得意な疾患や症状などを知らせるのがいいのですが、医療系資格を持っていると、広告制限があり、治療内容や料金も告知できないという事情もあるのです。それだと本当に何をしているのかが分からないし、患者さんも入れないので、ホームページ上やどこかで情報を載せていることが多いですね。

 

 私自身は、身体の不調があったら、ほとんど自分の鍼か友人で対処をしてもらっているので、医療費も少なく済んでいます。医療費の従量制(携帯のように一定を超えたら課金)もいいと思うのですが、どうしても必要な方がいて、安く済ますためには元気な人が払うのも仕方ないのかなと思っていますが、安くなって欲しいとも思っています。

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