陰陽五行とコンピューター

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 スマホ、パソコン、テレビなど最近ではネットに接続できるものが増えてきて、便利な状態になってきていますよね。通信費が高くなっているのが痛いところですけど。これらの物はコンピューターとも言えますが、これらは陰陽五行と関係があります。

 意味不明だと思った方は、その通りです。普通、コンピューターについて考えることもないですし、陰陽五行を機械に当てはめることもないですよね。

 

 コンピューターは機械ですが、様々な物が集まって作られているものですが、何を基礎として作ったかと言えば、人間を真似て作られています。

 

「人間を真似たら陰陽五行が関係する?」

関係します。人間は陰陽五行説で説明が出来るので、人間を真似て作ったコンピューターは陰陽五行で説明をすることが出来ます。

 

1.コンピューターと陰陽論

 コンピューターの処理は複雑なことをしているのかといえば、「0と1」によって動いています。単純すぎると思うかもしれませんが、「00110110010101・・・」と莫大な量になれば、情報としては大きくなるので、これで複雑な処理をすることが出来ます。

 

 人間も好き・嫌いや得意・不得意などを組み合わせ人生が出来ているので、年数が経てば複雑になりますよね。ということで、コンピューターは処理で陰陽を用いていると言えます。この考え方は陰陽論ですが、二進法ともいわれ、東洋哲学では『易経』の中で用いられています。

 

 『易経』は占いの本と言われることが多いので、占いと機械の処理が同じと思うと不思議にも感じますが、二つに分けるのが真理を現せるということかもしれないですね。

 

2.コンピューターと五行論

 コンピューターの働きは陰陽論でしたが、構造はどうなっているかと言えば、5つの構成要素が必要とされています。

  • 制御
  • 演算
  • 記憶
  • 入力
  • 出力

 コンピューターの働きは何かの指示(入力)によってスタートし、演算をし、出力をするのですが、演算を行うときに、情報を確認(記憶)し、情報が上手く伝達できているかという働き(制御)が重要になります。

 

 これを人間の構造と考えたときに、5つのものなので五行(五臓)に分類することが出来ます。

  • 制御:金
  • 演算:心
  • 記憶:水
  • 入力:土
  • 出力:木

 コンピューターの動きは入力から始まりますが、「五行論にも陰陽論が含まれる」の中で土は場の形成ということなので、物事の始まりということは場が必要なので土と考えられ、機能的には人間は食べ物を食べて始まるし、身体は肌肉と考えられるので入力だと思います。

 

 演算はコンピューターではメインの働きであり、人間は精神・肉体から成り立っていますし、この働きは火に該当する心と関係するので、火と考えられます。

 

 記憶は演算処理するときに情報をためたり、使ったりしないといけないので、留まる働きがある水で、腎の貯める働きと関係すると思います。

 

 制御は様々な働きを連携させるということで、調整と言え、金はまとまるような働きである収斂とも関係し、肺は治節ということで身体の管理・調節に関与しているので、制御に関係すると考えられます。

 

 出力は、外部に出てくるという働きがあるので、木は曲直といい、外部とのつながりと関係しやすいもので、肝の働きと関係していると言えます。

 

 コンピューターは、制御、演算、記憶、入力、出力のどの機能がだめになってしまっても動くことができなくなるので、人間の身体と同じですね。

 

 人間の身体は、どこかの機能がだめになってしまっても、だめになる状況次第ですが、バランスを取って機能できるので、コンピューターよりも頑丈で自由度が高いと思います。

 

3.コンピューターの未来

 英オックスフォード大学でAI(人工知能)などの研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授が702の職業について消える職業、なくなる仕事を発表したという話しや、チェスや将棋でコンピューターが人間に勝ったという話しもあるので、人工知能は人を超えるという話しがありますが、そうなのでしょうか?

 

 『人工知能は人間を超えるか』という書籍では人工知能の歴史や現状について分かりやすくまとめられています。

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 人間を超えられるかという著者の答えは読んでみて確認してみて下さい。私自身の言葉で言えば、人工知能というコンピューターは処理や記憶は得意でも、創造することが出来ないので、処理スピードと記憶保持では超えられたとしても、本質的には超えることが出来ないと思います。

 

 人間を超えるのであれば、まずは人間を完全に理解することが必要ですが、完全なる理解はまだまだ先になると思いますしね。技術の発達も進んでいますが、いつ到達するのかは分からないですしね。

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