鍼治療の効果

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 鍼治療は様々な症状に対応していくことが出来ると言われますが、治療の効果はどういうものなのでしょうか?

 一般的には鍼は消炎・鎮痛のものだと言われることが多いです。学生時代であれば、生理学的なメカニズムを習いましたが、鎮痛に関する話が多かったですよね。

 

 鍼麻酔での手術が行えるということで、鍼には鎮痛作用があるということで研究が行われて、その結果を学生時代に学習したことになります。鍼灸師が意外の医療職の方からすれば東洋医学は何を言っているのかさっぱり分からないので、痛みには効果的だという認識があります。

 

 鎮痛のメカニズムは教科書などにも書いてありますが、それって本当なのですかね。もちろん、研究によって出てきたものなので、大きな間違いではないとは思うのですが、私自身は疑問に残りました。

 

 治療をしていて痛みが軽減することもあれば、軽減しないこともあるので、本当なのかと疑問に思いました。確かに痛みの軽減や消失することも多いのですが、改善しないのは技術の問題なのか、根源的な問題なのかが分からないです。

 

 鍼麻酔も人のよって効果が違うので、効果がある人には使えるけど、効果がない人には使えないというので、鍼麻酔に対する研究も下火になっています。

 

 それでは鍼の治療効果は消炎・鎮痛だけかと言えば、炎症や痛み以外でも効果が見られることもあるし、体質改善も出来るので、これは東洋医学の考え方になりますね。

 

 そう考えると、東洋医学を学習しないと一般の方にはどのような効果があるのかがさっぱり分からない状態になります。

 

 私自身は、消炎・鎮痛に対する話は患者さんにもしますが、体質改善などの話しに関しては、鍼を行って、遠く離れた場所が変化をするということを実感してもらって、身体のバランスを整えることによって、血流がよくなり、内臓の働きもよくなるという話しをすることが多いです。

 

 学生時代に学んだ、細かい生理学的なメカニズムは全く使っていないですね。使うとしたら、痛みがあるところを擦ると痛みが軽減するので、鍼も同じようなものですという説明や、鍼を刺入すると脳内麻薬が分泌されるので痛みが軽減するのですよという話しをすることはあります。

 

 何の神経か?どこから分泌されるのか?と言う質問は受けたことがないので、これだけの説明にしてしまっています。細かいことを離しても専門的すぎて聞いている方も意味不明ですしね。

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