鍼灸師は国家資格です

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 鍼灸師からしたら当たり前のことなのですが、一般の方からしたら、国家資格かどうかというのも知らない人がいます。

 患者さんや友人、知人と話していて、たまに言われるのが「鍼灸って国家試験なの?」ではないかと思います。そうなのです、国家試験なのです。

 

 「整体師みたいなもの?」という質問も受けたことがあります。確かに東洋医学は、臓腑経絡を使った身体を整える診方をするので、整体師と言えるので、真実を捉えた的確な質問かと好意的に思ってもいいのですが、「じゃあ、ちょっと揉んで」と繋がるので、ただ揉むだけのものと捉える人もいます。

 

 鍼灸って言っているから鍼と灸を扱うというのは印象としてあるようなのですが、鍼灸整骨院、鍼灸マッサージ院が多いので、揉むのとセットで捉えている方も多いです。揉むと考えたら、整骨院で揉むというのもおかしなものなのですが、それは置いておきます。

 

 国家試験は取るのが大変なのですよ。まず、3年間学校に通わないといけないですし、今は学費が安くなってきたようですが、私の頃は学費も高かったですからね。学校が増えたから学費が安くなったのもあるのでしょうが、その当時は3年で500万近く考えないといけないので、大学行くよりも高かったと言えますよね。

 

 何故、そんなに高いかというと医療系の学校は他と比べて高い傾向があります。

 

 3年間学習をしても、国家試験の受験資格を得るためなので、卒業する前に国家試験が受けられます。古い先生だと、学校はほとんど寝て、国家試験の資格を取るためだけに行っていたという話しもありますよね。

 

 私はせっかく通ったし、もったいなくて授業も参加していましたけど、資格を取るということに主眼を置くのであれば、確かに学校の勉強に集中しないというのも一つの方法だなと思います。

 

 3年間でも高校と違って朝から夕方までではないので、勉強時間としては楽な方ですが、3年間という時間とお金は大きいですよね。

 

 国家試験を取得して、合格すると免許の登録をするのですが、免許証はB4の紙です。申請などで免許を持ち歩くことがあるのですが、B4って、微妙に大きいし、持ち運びづらいですよ。

 

 治療院に飾っておくという人もいますが、額に入れると結構な大きさなので邪魔とも言えますよね。A4なら持ち運びも楽だし額に入れても楽なので、免許を実際に手にしたとき、その大きさにがっかりしました。

 

 持ち運びのICカードが有料で発行されているようですが、持ち運びは確かに便利ですが、免許をスマホで取って携帯で見せるのでも構わないと思うのですけど、どうなのでしょうかね。カードは落としたら、またかなり面倒になりそうなので、今後も申請はしないと思います。

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