長野式

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 鍼灸師が数名集まると、使っている人が出てくるのが長野式ではないかと思います。しかし、どの長野式かというのも理解するためには重要になってきます。

 長野式は、長野潔先生が作りあげた現代医学と東洋医学を合わせた治療法になり、病名と治療がセットになるという点では非常に面白い治療法だと思います。書籍が2冊あり、『鍼灸臨床新治療法の探究』と『鍼灸臨床わが30年の軌跡』が代表作です。

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 長野潔先生は脈診で治療をされていたので、そのやり方を踏襲したものが「長野式臨床研究会」になります。長野式と言えばこちらになるのですが、他にも有名なものがあり、混同されています。 

 

 長野潔先生の脈診での治療法を腹診での治療にしたのが、松本岐子先生で、腹部の圧痛点から施術を行うので、伝えやすく分かりやすいということで人気になっています。松本先生は間中賞も受賞され、現在はアメリカで開業され、世界各地で講演もされています。

 

 松本先生は年に2回日本でもセミナーを行っていて「Kiiko Style 研究会」で基礎セミナーも行っているようです。松本先生は雑誌への投稿も多かったので有名になったとも考えられますが、普及という点では村上裕彦先生も影響していると思います。

 

 村上先生は学校での指導をされているようで、それ以外にも「wkey 長野式研究会」でセミナー活動をされているようで、長野潔先生の治療や考え方を松本先生のやり方を踏襲しながら指導されているようです。

 

 長野式をやっているという人の話を聞くと、具体的な数は分かりませんが、松本先生か村上先生の指導を受けている方が多いように感じます。

 

 親がいれば、子ども、孫と続くのは何でも同じなので、松本先生・村上先生から教わった人がさらに講習をしているので、孫、ひ孫がどんどんと出来上がっていきます。そのため、どこで習ったのかによって若干の違いが出ることがあると思います。

 

 どこで学習するのが一番いいのかというのは私には分かりませんが、勉強するということを考えたときに原点に当たるというのが基本になるので、紹介した3つに繋がっておくことが必要なのではないかと思います。

 

 勉強をするということは疑問点の解消をしていくものなので、知らないことがあれば書かれている書籍を探します。その書籍が初めて紹介したものでなければ、その疑問点として感じたことは誰かが書き残しているのを探します。

 

 そうやって、大本の考えを理解して、自分の血肉と変えていくのが学習になり、表面的な学習ではたどり着けないものになります。例えば、最近ではテレビ局がツイッターの情報をそのまま使っていますが、現地に取材をするより、現地で見たものを直接伝えた方がいいという視点であり、原点をそのまま出すということにもなります。

 

 批判があるのは、テレビ局が原点を「まとめて解説するのが仕事」と考えれば、原点を流しているだけなら大本のツイッターを見ればいいのでテレビを見る必要性がなくなります。これが原点を見たら早いし、確実ということと同じですね。

 

 話しがそれました。長野式をこれから学習したいという人は、本当の原点であれば本人が亡くなられているので書籍のみになります。脈診からの形で学習したいのであれば「長野式臨床研究会」になるのではないかと思います。

 

 腹診から行うやり方が知りたいのであれば、松本岐子先生になるのでしょうが、海外にいらっしゃるので直接指導を受けることが出来ないので、「Kiiko Style 研究会」か「wkey 長野式研究会」になるのではないかと思います。

 

 長野式のすごいところは、長野潔先生が現代医学の症状を東洋医学の考え方を使いながら、病能の把握と治療を行っていたということなので、現代医学の病名を聞くのが当たり前の環境では非常に参考になることも多いのではないかと思います。

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