美容鍼灸の流派はあるのかというキーワードで当ブログに来られる方もいるようなので、美容鍼灸では明確に流派をうたってはいないと言えますが、私の考え方について書いてみたいと思います。

　美容鍼灸が有名になる以前は、鍼で皮膚や美容に効果があるというのを当たり前としてやっていたのでしょうが、一般に対してはインパクトがない状態だったと思います。顔に鍼をするというのとセットで行うようになったのと海外のセレブが利用をしているという評判があって爆発的に広まったものです。

　美容鍼灸の流派ということを考えたときに、それぞれが自分のやり方を講習会で指導して、その教えを受けた人たちが自分の治療院を持ち、講習会を行っているので、やり方が違うし、流派と捉える人がいるのだと思います。

　流派は何かと考えたときに、やり方の手順と美容や身体に対する哲学性があるかどうかと考えることができます。やり方の手順自体は、机上でも作られるものなので、これは誰にでも作れると思います。

　流派として考えるのに必要なのは哲学性であり、美容と身体をどう考えていくかというのが必要になると思います。こういったのがまとまってくるのは一朝一夕に出来あがるものではないですね。

　そう考えていくと現在の美容鍼灸に影響を与えている人は古くから行っている人が多い傾向にあります。美容鍼灸を学ぶのにオリジナルのテクニックと考えるであれば、美容鍼灸が流行る前からやっていた人の方が地力もあり、美容鍼灸のやり方の元だと考えられるのではないかと思います。

　もちろん、長くやっていて、自分なりの考えで施術をしている方は沢山いますが、セミナーをやるのは嫌いな人やセミナーは上手くない人もいるので古くからやられていて、セミナーも続けている方は、歴史という洗礼を受けているので学びやすいのではないかと思います。

　こう書くと新しい人達がよくないのかと思うかもしれませんが、古いところがやっていない新しい取り組みや、内容もあるので、参考になることは多いので、自分が何を学びたいかをしっかりと見据えていくことが必要になると思います。

　最初は分からないまま学ばないといけないので、行きやすいところや機会を利用して触れてみるのがいいのではないかと思います。最近では、学校の中でも美容鍼灸を取り入れているところも多いようなので、学校にいる間に話を聞いて、自分で拡大していけばいいのではないかと思います。

　私は美容鍼灸を行っていませんが、鍼灸師が集まるような会合、同級生、先輩、後輩、学会などに行けば、誰かが美容鍼灸に関わっていることがあるので、周りの話を聞くのも参考になると思います。

　その際に気をつけて頂かないといけないのでは、人というのは陰陽両面があるのが当たり前になるので、いい話・悪い話の両方が出てきて当たり前だと思っておく必要があります。

　ただ、悪い話ばかりだとすれば、その方との接触は避けてもいいかもしれませんね。