鍼灸はうさんくさいか?

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 鍼灸はうさんくさいか?と考えたときに、もう一人の自分に訊ねると、うさんくさいと答えます。

 何故、うさんくさいと考えられるかと言えば、鍼灸のことが全く分からないというのがあると思います。今日は寝不足だと思ったから鍼灸をやって、夕方はちょっと疲れたから鍼灸をやってなんて普通は考えませんよね?

 

 鍼灸は東洋医学になるので、東洋医学の考えは生活の中に溶け込んでいますが、それを意識することは、まずないですしね。どこかが痛くなった場合は、その部位の神経が壊れてしまったり、骨に異常が生じてしまったりと考える方が多いと思います。

 

 鍼灸のうさんくささに関連しているのが、ただでさえ分からないものなのに、気という用語がさらに、うさんくささを増していると思います。東洋医学を行っていく上では当たり前になってくるものなのですが、東洋医学をやっていない人に取っては当たり前ではないので、世界が大きく二分された状態になっていると思います。

 

 うさんくささを解消しようとして、鍼灸はうさんくさくないし、気はうさんくさくないし、東洋医学はうさんくさくないと言えば、どう感じるかと言えば、よりうさんくさいのではないかと思います。

 

 これは、「怪しくないよ」と言われたら怪しく感じるのが人の心ではないかと思います。鍼灸を勉強して行うようになると日常の一部になってしまうので、怪しさなどは感じないのですが、生活の考え方が大きく変わってしまうので、互いに受け入れられにくいのではないかと思います。

 

 美容鍼灸が広がったのは、海外セレブの影響ですが、変えていくのには、外からの影響で変えていくしかないのかもしれないと考えるのが普通かもしれません。江戸時代の鎖国状態で自由を謳歌していたのが変化するきっかけは一般的には黒船と言うのと同じではないかと思います。

 

 論文があればうさんくさくないかと言えば、論文自体は一般の人の目に触れないので、一般の人の目に触れるためには、鍼灸や東洋医学の有名な小説、ドラマ、映画があると広がりやすいのでないかと思います。

 

 藤枝梅安は有名な小説ですが、必殺ですからね。有名になるのはいいのですが、必殺の方が有名になってしまっているので、イメージがまた遠のいてしまいますね。

 

 江戸時代の医者は戦国大名の治療をしているので、そういう人々から見た戦国武将という題材であれば非常に面白そうなものが出来そうなので期待しているのですが、出てくることがないですね。

 

 私が書く?書けません。小説や長い文章を書くスキルが低すぎて、例え500ページを超える文章を書いたとしても、最初の10ページで内容が読める程度にしかならないと思います。

 

 医療という題材を扱うのであれば知識もないといけないし、映画などにするには、制作に携わる側も多くの勉強をしないといけないので、題材としてはやることが多くて取りかかりづらい分野になるのでしょうね。

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