鍼灸師の国家試験の難易度と勉強時間はどのぐらい必要か

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 鍼灸師の国家試験を受験しようと考えた場合、養成学校に3年行かないといけないので、3年間の学習が必要なので、難易度は低いと分類されているようです。14科目と多く、教科書もページが多いですが、実際に必要な勉強時間はどのぐらいなのでしょうか?

 私が資格を取得したのは大分昔になりますが、他の資格試験と同じように必要な時間数を考えると600~1000時間が必要なのではないかと思います。私が国家試験に向けて勉強した時間は500時間ぐらいになるのではないかと思います。

 

 3年間の学習は、国家試験に関連することも多いので、国家試験用とそれ以外と勉強を分けるのは難しいのですが、通常の授業で学んだ内容を全部覚えている訳ではないので、授業の勉強は何となく覚えている程度だったと思います。

 

 そのため、最初から独学で勉強をしようとすると、受験参考書は非常に薄くまとまっているのを考えると、妥当なラインとしては840時間ではないかとも思います。国家試験は14科目が該当するので、1科目60時間と考えると、840時間になります。もちろん、国家試験に向けて学習する中で、試験の出題が少ないところは手を抜くのが当たり前になると思うので、840時間をやりくりすれば合格出来るラインにいくのではないかと思います。

 

 勉強時間の概算を出したところで、独学で受けられないので、意味はないかもしれないですが、鍼灸師の資格を取得すると考えている方の参考になればいいと思います。

 

 試験などに慣れている方であれば、勉強時間をより短縮できるのではないかと思いますが、そこまで試験慣れしている人が鍼灸師を目指すのかは疑問でもありますね。

 

 国家試験に向けて学習する方がいるのであれば、今はどうやって対策などをやっているのかが分かりませんが、500時間ぐらいを使えば何とか合格にいけるのではないかと思います。

 

 500時間を分けて考えると、3か月だと一日6時間でちょっと余りが出るぐらいではないかと思います。もちろん、それまでの学習でこれは大体覚えているとかがあると勉強時間は短縮できますし、学校で対策があるようなら減らすことは可能かもしれないですね。

 

 国家試験に落ちてしまって、一人で勉強をしようとすると、合格者のデータを見てみると、難易度が低いと言われる試験なのに合格率が激減をしていますが、これは自分で勉強時間の管理調整が難しいからなのでしょうかね。

 

 人に急かされて何かをするのは簡単ですが、一人で管理して行うのは難しいことなので、それが表れているのではないかと思います。

 

 資格を取得して次の国家試験問題をやってみたのですが、取得したときには余裕に感じた内容が、1年も経つと何を言っているのか分からないことが多く、ギリギリ合格ラインでした。

 

 2年目以降は恐ろしくてやっていないですが、これはどの資格試験も同じではないかと思います。机上の試験と臨床は同じものではないので、制度として資格がある以上、臨床業務とかけ離れた内容も多いので、落ちてくるのは仕方ないですね。

 

 東洋医学、経穴、筋肉、病気に関しては卒業後も勉強をしていますが、病理学なんて見ることはまずないですしね。歴史や制度に関しては学生時代よりも格段に知識がありますが、それは国家試験には出題されないので、点数にはつながらないです。

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