正直なところ、何故かというのに正確な解答はないと思いますが、アイスバケツチャレンジを毎日5回受けたいですか?
冷たいものは日本では冷蔵庫が発達して、いつでもどこでも取れるような状況にありますが、身体の表面では冷やすのを嫌がるのに、身体の中は冷やすことを好むことが多いですよね。
中国医学の影響があるアジアだと、冷たいものは取らない傾向にあり、日本のようにキンキンに冷やして飲む習慣がないので、飲料メーカーがアジアで苦戦をしています。冷たいものは喉ごしもよく、ヒヤッとする感覚もあるので、好まれますが、実際には身体を壊していってしまうと考えられます。
アイスバケツチャレンジを1日5回で毎日受けていたらどうなりますか?
刺激に強くなって身体が強くなる可能性も、もちろんありますが、数日で風邪を引いたりすると思いませんか?
人は生きている状態であれば、体温があって温かいのが当然なので、冷やすということは生命力の低下をさせることにも関係します。日本でも古い時代は、冷蔵庫がなかったのもあり、冷たいものを取ったりもしましたが、温かいお茶を熱い時期に飲んで喉の渇きを取ることもありました。
冷たいものは吸収もよく、冷やすと逆に体温をあげようとする働きがあるので、身体を強くする働きもありますが、内臓から冷やしていってしまうと、内臓の血流低下が生じる可能性があります。
体表を冷やして身体が温まろうとする力を使って身体をよくする治療法として、クライオセラピーがあり、スポーツの世界では使われていますが、スポーツ選手は運動することによって身体の熱が強くなることが多いので、逆の刺激である冷やすことも重要になるとは思いますが、一般の方ではどうなのでしょうか。
東洋医学や整体を学ぶようになると、冷やすよりは温めるという話しをする人が多くなるのは、冷やすのは身体によくないというのを教わっているからになりますね。ただ、具体的にどのような働きでというと、説明が乏しくなる人もいます。
学校の教科書に載っている程度の知識でも十分に活用できるので、私はよく使っています。
冷やすということは寒い時と同じなので、身体が冷えてくると、手足が動かしづらくなり、身体もギシギシとしてきて、耳などは痛みが生じます。これが身体の中で発生するとイメージをしてもらいます。
患者さんも最初は怪しいと思っていても、確かに冷たいと身体は冷えて動きづらくなるので、内臓もそんなものなのかもと考えてもらいやすいと思います。
正確な話しをすれば、寒邪には収引性と凝滞性があり、収引性は縮める働きがあるので、表面であれば皮毛、内臓であれば内臓を収縮させてしまい、動けなくなってしまいます。凝滞性では、気血の阻滞が生じるので、気血が流れなくなり不通則痛・不栄則痛が生じてしまいます。
内臓に痛みというのは感じづらいですが、冷たいものをたくさん取れば、頭痛(アイスクリーム頭痛)や腹痛が生じますが、だんだんと積み重なってしまえば、気血を阻滞させる時間が多くなり、回復するための気血の流れが悪くなってしまいます。
治療後にせっかく気血の流れがよくなっても、冷たいものを取ってしまえば、気血の流れを悪くする冷えを取り込んでしまうので、昔からある治療室だと白湯を出すことが多いですね。