筋肉痛は簡単に治る

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 運動直後に起こる筋肉の痛みもありますが、数時間後や数日後に出る筋肉痛は痛みもひどく、日常生活に影響を及ぼしてしまいますが、簡単に治せます。

 筋肉痛が出ている筋肉に鍼をするだけでよくなりますし、筋肉痛が発生する前に該当する筋肉に鍼をしていくと、運動の疲労感だけで筋肉痛発生予防にも使えます。

 

 例えば、歩き過ぎたときには、歩行と関係する。前脛骨筋や大腿四頭筋に発生しやすいので、歩き過ぎたときに、その筋肉に鍼をしておくと筋肉痛の予防ができます。どの筋肉が筋肉痛になるのか分からなければ筋肉痛の発生を知っておくことが必要になります。

 

 筋肉痛は伸ばされながら筋力を発揮するときに切れやすいです。伸長性動作ですね。例えば、登山やハイキングで筋肉痛になるのは、昇るときは辛いですが、筋肉痛にはならずに疲労だけになることが多く、降りるときは、踏ん張りながら降りるので、下肢の筋肉の筋肉痛が生じやすいです。

 

 投球動作であれば前側の筋肉は意識するでしょうが、伸ばされるのは後ろになるので、後ろ側が筋肉痛になりやすいです。筋肉痛の発生を理解するのであれば、椅子から立ち上がるときに意識をしてゆっくり立ち上がれば、筋肉痛は起きずに、筋力を強めることができます。

 

 逆に、椅子に座るときに、10秒かけてゆっくりと座っていくことを何度も行えば、簡単に筋肉痛が生じます。

 

 後、重要になるのは運動強度ですが、1回なら筋肉痛にならなくても何度も繰り返せば筋肉痛になります。この運動強度を理解しやすいのが加齢による筋肉痛の発生です。

 

 若い頃の運動は、身体の持てる機能を全て使って運動することも多いので、運動強度がかなり高いです。成人になって仕事をすると普段、強度の高い運動をすることがないですが、たまに行う運動は身体能力も残念ながら低下しているので学生時代のように高い運動強度をこなすことができないです。

 

 若い頃に筋肉痛はすぐに始まりやすいのに、年を取るとすぐには感じないというのは、強度の問題があるので、強度が低いと少し傷つき、日常生活で傷が広がるイメージになります。

 

 もちろん、年とともに運動強度が減り、筋力が低下をしているので、ちょっとした運動でも筋肉痛が発生してしまうことがありますが、高い強度ではないので、筋肉痛の度合いも低くなります。

 

 最近の子どもはゲームばかりをしているとも言われますが、授業や休み時間、何でもないときに子どもは走り回っていますが、成人して仕事をするようになれば、毎日走らないですしね。

 

 そう考えると筋肉痛の発生は以下の関係があります。

筋肉痛=運動強度×運動様式×筋肉の状態(年齢や生活習慣)

 

 意図的に筋肉痛を起こさせたときでも回復が早い方が次の運動を加えることができるので、筋肉痛がある場合は積極的に治療を行うのがお勧めですね。出来れば筋肉痛が生じる前の方がいいです。

 

 筋肉痛は軽く運動をしたり、ストレッチをしたり、お風呂に長く入ったり、温めたりすることで軽減をするので、予後指導ではこれらのことを勧めておくのが大切です。

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