鍼灸院は口コミが多い

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 鍼灸院の初診患者さんの来院動機は口コミが多い傾向にあります。

 鍼灸は身体に物を刺したり、火傷をさしたりというイメージがあるので、鍼灸院に行こうとする方は、どうしていいのか分からずに、悩みます。悩んだらどうするかと言えば、誰かに尋ねるというのが一般的な行動になるので、鍼灸に興味を持つ方は、鍼灸院に通っている方の口コミを頼る傾向があります。

 

 親、兄弟、親戚、友人が通って、一つのグループでその治療院が成り立つといっても過言ではないと思います。誰かが治療を試してみてよかった場合、親や兄弟、親戚、友人に通っているという話をするので、その周囲の方が通うことが多いです。

 

 その際に、「腰痛がよくなった」ということで紹介をされるのであれば、腰痛に強い鍼灸院と言う話になるので、腰痛治療の数が増えることになります。患者さんとの話や相談を聞く中で、様々な疾患に対して返答することができれば、今度は違う主訴の患者さんが来院されることになります。

 

 何事も一つ一つの積み重ねが大切というのは当然なのですが、鍼灸院を経営するのであれば、自分のスキルや知識を高めていって、いろいろな疾病に対応できる力をあげていくのが、紹介を増やしていくことになると思います

 

 鍼灸師の人もその辺の鍼灸院に入ろうと思うかと考えると、どういうやり方でどういう人がやっているのかが分からないから怖いと思うので、治療院のホームページには、治療する人の紹介とどのようなやり方を行うのかは書いておいた方がいいと思います。

 

 知らない人に身体を隅々まで触られ、鍼を刺されると言われたら、ちょっと嫌なイメージになりますよね。病院だといい先生か悪い先生かを気にはしますが、どこにでも入るのは、均一した内容があるというイメージが付いているので、比較的安心して入れるのだと思います。

 

 病院に行ったら、診察室に呼ばれて、話をしたらそれに対して診断結果を伝えて説明と治療・服薬指導に入りますが、こういったどこでも同じ流れというのがイメージを形成するのに大切なのだと思います。

 

 鍼灸師の人の中には職人気質の方もいるので、説明がたどたどしくなってしまう場合もあるでしょうが、鍼灸と自分に対するイメージとして定着していってしまうので、はっきりと説明するようにした方がいいと思います。

 

 病院だと患者さんの数が多く、同じような内容を説明する数が必要になるので、ある程度は経験を積んでいかないと、説明も分かりにくく伝わりにくくなってしまうので、何かを学んだらどうやって説明するのが分かりやすいかを考えていくことが鍼灸師としては必要なのではないかと思います。

 

 私も勉強するときには、どうして、どうやって、というのを出来るだけ考えるようにして、“自分の言葉で説明”出来るようになりたいと思っています。

 

 1回目はもちろん上手くないですが、2回目、3回目と繰り返していくことによって、例え話や説明が上手になっていくので、相手にしっかりと伝えていくように話をするのが大切なのではないかと思っています。

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