鍼灸の鍼で感染症にかかる可能性はあるか?

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 鍼灸の鍼で感染症にかかる可能性はあると言えますが、ほぼ無いに等しいです。

 鍼灸で用いる鍼はディスポーザブルと言って使い捨てのものが多いです。一部の人は使い捨てでない物を使用している場合がありますが、消毒が必須なので、道具からの感染は考えにくいです。

 

 もし、使い捨てが怖いというのであれば、全ての医療を否定することになるのではないかと思います。病院で使われている注射針は過去に感染したのがあるので、使い捨てですが、医療に用いる器具や台などは全て使い捨てではなく、一部になっています。

 

 多分、注射針と同じと考えて感染症が怖いという話しになるのですが、注射針は中空の構造になっていて、誤って治療者の指にひっかかってしまうと、その組織や血液も一緒に患者の中に入れられてしまいます。

 

 鍼灸の鍼の構造は中空ではないので、鍼についたものが中に入ろうとしても、皮膚によって阻まれてしまいます。感染するのには、傷口など血液が必要になりますが、鍼では出血すること自体が少ないので、感染するのは余程の状況でないと難しいと思います。

 

 家にある縫い針を考えてもらうと、皮膚を間違って刺したりしますが、バイオハザードマークが付く、感染性廃棄物と考えないですよね?縫い針に付いた血を拭いて終わりだと思います。もちろん、だからといって縫い針で沢山の人の指先を、感染する可能性は100%ないとは言えませんね。

 

 治療者も感染症の怖さが分かっていますから、患者さんの中で感染症がいた場合は、出血などについては監視をしていると思います。もちろん、患者さんから話しをしてもらわないと分からない場合がありますが、異常なやり方をしていない限り、感染する可能性はほとんどありません。

 

 私も肝炎の方やHIVの方を治療したことがありますが、最初は感染が怖いという気持ちがあったのですが、感染は血行感染で、お互いに傷口などがなければ感染することはないので、出血の監視はしますが、極端に避けるということはしませんでした。

 

 人の血液が危険、汚い、感染源だという認識はあった方がいいので、怖がることも大切なのですが、不必要に怖がってしまうのは、感染している方の人権にも関わるので、正しい知識と行動を持って怖がるのが大切ですね。

 

 皮膚はすごいバリヤー機能を持っているので、皮膚に傷がないかは治療者であれば注意をしますし、傷があったら触れないようにしています。医療を行う人は全ての人は感染していると思って、皮膚の傷や出血がないかをしっかりと見ておくことが大切になります。

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