鍼灸は怪しい

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 鍼灸って怪しいよねと言われることがありますが、感覚で言っているのか経験から言っているのかは気にするようにしています。

 感覚で話している場合は、自分の知らないことや試したことない物は怪しいと考えてしまうことが多い可能性があるし、流されやすいのかもしれないと考えます。その感覚が正しければいいのですが、試したり、調べたりしていないのに怪しいというのは、受けている人・やっている人に失礼ということが分からないとも言えます。

 

 例えば、野球を見たことがなくて、やったことがなくて、知らないという人が、野球賭博のニュースをちらっと聞いて、野球というスポーツが怪しいし、面白くないだろうと言ったら、ちょっと変な人だなと思いませんか?

 

 例えがよいとは思いませんが、やってみたらやってみた楽しさがあるし、見てみて知ってみたら楽しいということは非常に多いですよね。1回ちょっと試したけど分からなかったというのは分かるのですが、1回です全てが分かるということはありえないですし、それで語るのはどうなのかなと思うときがあります。

 

 もちろん、しっかりと結果を出すようにやるべきなので、やる側の力量が足らなかったからダメだというのはいけないので、治療側の方も懸命に努力をすることが重要だと思うので、日々、反省をしながら積み重ねていくようにしています。

 

 体調が悪くなってしまったとか、悪い方に影響が出てしまった場合は、同じ鍼灸師としては申し訳ないと思う気持ちがあります。

 

 何度も試したし、勉強をしてみたけど怪しいという場合は、本当に合っていないし、その人の腑に落ちなかったのだなというのが分かります。合っていないというのは、例えば、痛みがあるところをとにかく変化をさせてもらいたいのに、他の所をやってばかりだし、よく分からない話しばかりで、怪しいだけで通わせるだけのビジネスだという意見もありますね。

 

 治療者側からすれば他のところが重要だという意味は分かるのですが、結果が出ないのはよくないと言えます。腕が悪いのかというのもあるでしょうが、多少の変化が出ることは多いので、効きにくい可能性があるのかもしれませんね。

 

 いろいろな方を治療させて頂いていますが、鍼灸業界で有名な人、その地域で有名な人などなどの治療を受けた経験がある方もいますが、違いがよく分からないし、対して変わらないと言う方もいます。

 

 鍼麻酔でも体質によっては効きにくいというのがあるので、鍼灸でも効果が出にくい人もいるのではないかと考えるようになりました。もちろん、鍼灸で変わるという気持ちを持って治療を行っていますが、最近は出来るだけ冷静に自分を見つめるようになってきたのではないかと思います。

 

 冷静と言っても治療のことなので、それ以外では冷静を保てないことは多いですよ。

 

 聞いていて思うのは、効くか効かないだけではなく、治療者側が自分の治療観に満足をしてしまい、患者さんは聞いているけど、全く伝わっていないというのも多いです。確かに東洋医学の話しをするのは分かりにくいところが出てきてしまいますが、いきなり気とか宇宙、生命と言われたら怪しさが強くなりますしね。

 

 コミュニケーションを取るということで、患者さんへの説明の仕方は考えないといけないことが多いと思いますし、分かりやすく意味が伝わりやすく話しが出来るようになりたいなといつも思います。

 

 こうやって、いろいろ考えられるようになったのは、陰陽という両面から考えないといけない東洋を学んだおかげということも出来るのですが、西洋の考えでも分類・分析はあるので、勉強や考えていたら誰にでも到達するものだと思います。

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