鍼灸師は人気商売です

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 人気商売とは、「多くの人の気を集める仕事」と考えることが出来るので、分かりやすい物で言えば、芸能人や飲み屋の仕事と同じところがあると言えます。

 もちろん、技術職であるので、技術と知識は絶対に必要と言えるのですが、いくら技術や知識がよくても嫌いな人に身体をいろいろと触られて、同じ時間を長くは過ごしてたくないと思うのではないかと思います。

 

 芸能人ほど、人気を集めなくても十分にやっていけるので、飲み屋の方が仕事としては似ているところがあるのではないかと思います。飲み屋の仕事は非常に大変なもので、酔っぱらった方を相手にしながら、相手の気分がいいように話をして、対応をするので、接遇スキルが非常に高いです。

 

 他にもCAもあるので、この方達とも似ていると考えられるのですが、リピートという点ではCAは難しいので、やはり飲み屋や美容・理容師が近い仕事と言えます。美容・理容師は技術が中心になるのですが、接遇スキルが求められるので、技術・知識だけではない仕事になります。

 

 鍼灸の仕事も同様なので、知識・技術は高くても、売上が低い場合もありますし、知識・技術は低くても、売上が高い場合もあります。キャリアチェンジで鍼灸を目指す方の場合、飲み屋・CA・営業あがりの方は、接遇スキルも高いでしょうし、卒業後も相手に分かりやすい言葉を使おうとするので売上もあがりやすいと思います。

 

 いくら技術・知識が大切だと言っても、意味不明な専門用語だけで説明をするのであれば、相手には伝わらないので自己満足で終わってしまいます。

 

 人気商売であるので、人気だけを取ればいいかと言えば、人気を取ろうとしても、数分では終わらない関係なので、見かけだけを整えているとすぐにばれてしまうことが多いので、相手をしっかりと見て、話と治療をするのが大切なのではないかと思います。

 

 私も資格を取得してすぐに出来るようになった訳ではないですし、今もまだまだの状態ですが、患者さんに説明や話しをしていて、自分の話し方が変化をしてきているのを感じています。どのように変わったかと言えば、自分の知っていることを話したいというのではなく、どうやったら理解をしてもらえるかを考えて話しをするようになったので、患者さんに対する説明では専門用語が段々と減ってきていると思っています。

 

 これはブログを書くことによっても変わったことだと思いますし、言葉や話すということに関して、もう少し注意を払わないといけないと感じるようになったからだと思います。

 

 今も人気者になれるほどの、知識・技術・話術・接遇はありませんが、トータルの結果が重要にもなるので、一つを伸ばしながら、全体を伸ばしていくのがいいと思います。急に出てきたものは廃れるのも早く、長く地道に行った場合は、地力がついて、衰退が遅く伸びていきやすいというのはどの仕事でも言われるので、着実に力をつけていくのが大切だと自分に言い聞かせています。

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