鍼灸治療を受けると出てくるものの一つに眠たくなるというのがあります。
痛みがあるときは、身体が緊張をしているので交感神経優位になっていると言われています。鍼灸治療を行うと、交感神経優位の状態から副交感神経優位の状態になるので、身体が休もうとするので眠たくなると言われています。
人によっても違うのですが、初めて治療を受ける人は眠たくなることが多いです。継続して治療を受けている人でも治療後は眠たくなるので、家に帰ってから少し寝ると言う人もいます。
私は継続して通っている訳ではないので、治療を受けて眠たくなるというのはあまり経験をすることがありませんが、友人に鍼灸をやってもらったりすると、身体の緊張がほぐれて眠たくなることがあります。
自分で鍼をしていて、いいところに鍼や灸の刺激が入ると、途端に眠たくなることもあります。その場合は、10~30分ぐらい寝て、身体が落ち着いてくるので、その時は非常に気持ちいいです。
資格を取得してすぐのときには、鍼灸の刺激が心地よいと感じることは少なかったのですが、数年して気持ちいいという状態が出るようになったので、それからは頻繁に自分に鍼灸をすることが増えてきました。
お腹に数本鍼をして、手足に鍼をして、テレビを見ているときもありますし、パソコンを入力しながら、頭顔面部に鍼を入れたままにすることがあります。他の人からしたら不思議な状態でしょうが、鍼灸師に取ってみれば当たり前の感覚なのではないかと思います。
治療者によっては治療中に寝ない方がいいという人もいるとは思いますが、緊張が緩んでくると自然と眠たくなるので、身体の感覚に従って行う方がいいのではないかと思います。
患者さんによっては、治療中は睡眠時間と考えて通う人もいるので、その方の場合は、最初に状態の確認をして、そのまま睡眠に入ってもらうこともあります。あまりにも眠たくなった状態で帰宅してもらうと、電車を乗り過ごしてしまったり、ボーとしてしまったりして危険でもあるので、治療中に眠たくなったら寝てしまうのがいいと思います。
もちろん、治療者との関係が出来ていない状態だと、眠ることは出来ないこともあるかもしれないですが、眠たくなるのは悪いことではないので、その場合は、家に帰ってからゆっくり寝るのがいいと思います。
仕事の合間で来られる方は、仕事に戻らないといけないので、治療中で眠れるなら寝ておいた方が、その後の仕事もすっきりとできると思います。昼休みに食事と治療をして寝たら、最高の昼休みになるだろうなと思いますね。
私自身は休みを取るのが少ないのですが、休みを取る時間が長くなったら、食事と治療と睡眠を入れようと思っています。