ツボは361とそれ以外にも多くあるので、どうやって使い分けるか悩むことが多いと思いますが、ツボの効果も知れて、リラックスを簡単に出来る方法があります。
ツボの効果をしるには、鍼や灸を行うのもいいですし、押したり揉んだりするのもいいのですが、もっと手軽な方法にタッピングがあります。タッピングは身体の部位に対して、叩く刺激を与えることで効果を出すものなのですが、ツボの刺激としても非常に効果があります。
タッピングという療法ではないですが、イメージしやすいのは、頭髪のケアで頭を叩くアレだと思ってもらえればいいです。もちろん、ブラシで叩くという方法もあるのですが、それだと広範囲になってしまうので、指を使ってタッピングするのがいいと思います。
鍼灸師であれば、簡単なタッピング方法は、ツボに対して切皮で鍼管を叩くようにトントンと行うのが簡単でいいと思います。一般の方は、それだと分からないので、軽いデコピンと考えてもらうといいですね。
リラックスするのであれば、心の落着きが大切になるので、心経や心包経を使うのが大切になってくるのですが、簡単なのは手首の掌側の中央を叩くといいです。この場所は、大陵と言うツボがあり、心包というところに関係をするので、精神の落着きと関係をしやすいところです。
ふとしたときにも使うことが出来るので、仕事をしているときに考えている時間や会議中にリラックスをして頭を働かせ易い状態にするのがいいと思います。1回叩いたから効果があるというものではないので、リズミカルに何度もトントンと叩くのが効果的になります。例えば、30分何かをしたら、片手1分ずつぐらいで行うと、頭がすっきりとして集中力が高まります。
頭部の百会をタッピングするのも精神的な落着きを得るためにはいい場所になるのですが、頭頂部を適切に叩くのは非常に難しいと思うので、ブラシを使って、トントンとリズミカルに叩いてみると頭がすっきりしてくることが多いです。
頭の凝りが改善すると、目の疲労にも効果的になるので、スマホが多い現代では、日々の生活の中に頭部のタッピングを取り入れるといいですね。
鍼灸師でツボを知りたいというのであれば、鍼灸だと分かりにくいという場合は、タッピングを一日の中で同じツボに何度も行ってみると、そのツボの効果がどのぐらいあるのかが分かりますよ。
リラックスを考えるのであれば、手首・頭部も大切なのですが、肘の内側もかなり効果的です。肘の内側は、ケアすることが少ないので、刺激されることに慣れてもいないので、ちょっとした刺激でも効果が出やすいところです。
ツボの効果を知るには、有名なところではなく、あまり使わないところにもお宝のツボが隠れていることがあります。鍼灸の道具を使わなくても、効果が見られるので、ちょっとした時間で試すことが出来ますし、患者さんへの予後指導としても使えますよ。