大包

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 十五絡穴ということで習うのが脾の大絡ということで大包がありますが、脾の大絡って何だろうと思いませんか?

 正解がある訳ではないので想像になりますが、脾は肌肉と関係をしているので、五主の考えを基にすると、身体の体幹部と考えることができます。その脾を大きく包むようにあるのが、胸膈であり、この大包というツボになると考えられます。

 

 側面胸膈の肋間には他の経穴もあるのですが、大包は第6肋間にあるので、大包から肋間を触れていくと、ちょうと心窩部のあたりにつながっていきます。心窩部のつかえ感じは痞(ひ)と言われ、心の病証でも使われていますが、脾の病証が中心になります。

 

 脾は後天の精も生成するところなので、生命力と関係をする先天の精を補うものなので、先天の精も包みこむと考えられます。

 

 脾と関係をして、脾の大絡になるので、消化器疾患に対して効果的な場所にもなるので、効果的な経穴になるのですが、肋間部にあるので、鍼を刺入すると気胸の恐れがあるので、厳密な注意が必要な経穴になります。

 

 脾は肌肉と関係をしていて、身体のサイズとも関係をするので、大包は全身の状態を整えるのにも効果があると考えられます。宗気は動気とも言われ、身体の活動にも多きく関与をしていますが、宗気の生成は肺と脾によって作られていくので、この点からも大包は身体の全身状態の改善に効果的です。

 

 刺入は難しいところになるので、お灸療法が効果的でもあるのですが、火傷をしてしまうと洋服もこすれるところになるので、火傷をさせないような工夫が必要になると思います。

 

 人によってはくすぐったい場所になるので、全員に使える訳ではないですが、使えるときには使いたい経穴の一つです。女性の治療で使う場合は、下着がある場所にも関係をするので、なかなかつかいにくいところなのですが、男性の場合はよく使っています。

 

 触り方としては、指先で触れてしまえばくすぐったい場所になるので、掌全体をしっかりと当てるのですが、背部で肋間の広さを指で測っておくと背部からそのまま大包の位置まで触れることができます。

 

 触れ方としては、例えば第4肋間を示指、第5肋間を中指、第6肋間を薬指というように最初から固定をして、その幅通りに触れていくのが確実に触れていくことが出来ます。

 

 大包のところは、前鋸筋が走行していますが、前鋸筋は普段の生活の中でも意識をしないところで、治療の刺激でも用いられることがないので、刺激をすると効果が非常に出やすいところの一つです。

 

 脇の辺りの経穴は効果的なものが多いのですが、くすぐったいというのと、男女で触れにくさもあるので、使いにくいところでもあります。

 

 使い慣れると非常にいいところなので、治療の中に導入するといいですね。手技で行う場合は、揉み返しも起きやすいところなのですが、第6肋骨下縁から第7肋骨にかけてはがすように揉むと効果がでやすいところです。

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