北辰会

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 北辰会は藤本蓮風先生によって作られた流派になりますが、出版されている書籍が非常に多いので、よく目にする流派ではないかと思います。

 北辰会の特徴は中医学・触診・少数鍼・長い問診として捉えられることが多く、特殊な言い回しもあるので、書籍を読んだり、何度か聞いたりしていないと、何を言っているのかさっぱり分からないと思います。

 

 他の流派もその会独自の考え方があるので、分からないと感じることも多いのですが、知っている単語とかけはなれたことも多いし、専門用語が多いので、私も初めて聞いた時には、何を言っているのかさっぱり分かりませんでした。

 

 北辰会の書籍を数冊読んでから、もう一度、話を聞いてみると、書籍に書いてあったことだなというので分かるようになりました。

 

 鍼灸院でブログやホームページを開設しているところも多いですが、北辰会のホームページやブログは専門的な内容が多く参考になることがあります。そう考えると、北辰会の先生達は代表を含めて勉強熱心な団体だと言えるかもしれないですね。

 

 一般の患者という視点からブログなどを見ると何を言っているのか分からないと感じるかもしれないですが、鍼灸師に取っては参考になると思います。

 

 北辰会では長い問診が特徴として捉えられるのですが、長い問診をするためには、知識がベースにないと話を聞くことも展開していくことも出来ないので、東洋医学の内容をしっかりと勉強しようとするときには非常にいいと思います。

 

 例えば、問診が2時間と言われるようですが、2時間も問診できますか?

 

 何を聞いていいのか分からなくなると思いますが、身体の状態を、年を追っての変化も合わせて、一つ一つ丁寧に尋ねていけばそれぐらいになるでしょうが、そこまで聞きこむためには、適当に聞いていたら忘れてしまいますし、情報を統合しようとすると、情報が多すぎて意味が分からなくなることも多いので、自分の頭の中がきちんと整理されている必要があります。

 

 経穴の使い方は特殊なものもあるので、治療で悩んだときや勉強をしたいというときには、北辰会の書籍は参考になるものが多いので、入らないでも読んでおくと勉強になると思いますよ。

 

 鍼灸の学会に行くと、地味な方が多いのですが、たまに派手だったり個性的だったりの方がいますが、北辰会は比較的派手目なので、慣れてくると北辰会かな?と分かるようになるのが不思議です。

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