ふくらはぎは疲労が溜まったり冷えたりすると硬くなったり、むくんだりしやすく疲労がたまりやすい場所になります。
継続した治療を続けることによって身体の変化が理解できるようになるので、ふくらはぎを緩めたらどうなるかは自分で数カ月実験をすると体験をすることができます。
ふくらはぎと言われるのは下腿部になりますが、下腿部は身体を支える土台になるので、土台がしっかりすると、その上に乗っている身体の状態が変化をしていきます。例えば、自転車の土台となるのはフレームやタイヤですが、タイヤの空気が抜けていたら、でこぼこする衝撃がそのまま乗っている人にきませんか?
これと同じで、下腿が緩んで正常になると、下からの衝撃が下腿で吸収されるようになってくるので、その上にかかる負担が激減をしていきます。
足は第2の心臓と言われていますが、心臓から降りた血液が下腿に溜まってしまいますが、下腿の筋肉がよく動くことによって、下腿に行った血液が心臓に戻るので、下腿の動きや緩みは全身の血流に取っても大切です。
そう考えると下腿で全ての病気が治ると表現をしていく方もいるでしょうが、それだけ下腿は大切なところになります。下腿部には足の三陰経が走行していて、肝・腎・脾と重要な経絡も関係しているのは、下腿は健康に取って重要だという認識が昔からあったのだと思います。
下腿が緩んでくると、衝撃を足底などで吸収できるようになるので、分かりやすいのが腰部の負担軽減です。脊柱はS字状になっているのは、上下の振動を逃がすためですが、下腿で振動を逃がすことが出来れば、脊柱にかかる負担が軽減します。
よく下腿の治療でぎっくり腰の治療を行うことは多いのは、腰の負担が軽減して楽を出来るようになるからですね。脊柱の負担が減るということは、脊柱の上に頭が載っているので、背中・頚部の問題を改善することにもなります。
背中の頑固な張りや頑固な肩こりは下腿部の治療で大きく改善することが多いですよ。
カイロや整体で言われることがあるのは、下腿は前腕との相関があるという話もあるので、下腿部が緩んでくると前腕部の緩みが出るので、例えば腱鞘炎の人で頑固で治りにくい場合には、下腿の治療を加えることで大きな改善が見られます。
ただ、下腿を施術で使うと、揉み返しのような感覚が生じることも多いので、下腿を治療して、違和感が残っているようであれば数日は筋肉痛のような感覚が残ることもあります。
温めたり軽く運動をしたりすると改善をするので、生活の中で注意をして頂くように伝えます。下腿は血流にも関係をしているので、高血圧の方に対しても治療効果が望めるところですね。