鍼灸師の資格を取得したら鍼灸院で働きたいと思う人は多いのですが、鍼灸院の求人は非常に少ない傾向があります。

　鍼灸院は個人で開業することが多く、会社化をしているところが少ないので、人を雇う必要がないために、求人が少ない傾向があります。治療では長い時間を患者さんと過ごし、身体を触れて鍼も行うので、治療者と患者さんの信頼関係が強くなりがちです。

　信頼関係が強くなると、他の人が入る余地がなくなってしまうので、結局、求人が出てこないことになります。たまに、鍼灸院で鍼灸師の求人がありますが、狭き門のことが多いので、あっという間に埋まってしまうことが多いですね。

　鍼灸院で鍼灸師の求人だと思って入社したら、訪問鍼灸部門だったという話しも聞くので、よく話しを聞いてから仕事を決めるようにした方がいいと思います。

　私は、鍼灸院の求人というのは気にしていなかったので、とにかく自分が治療を出来る環境を手に入れたかったので、自由に治療が出来そうなところということで選びました。

　たまに働きながら教わりたいという人もいますが、お互いが治療に入っていれば、聞き耳を立てて人の技術や会話を盗むしかないので、見学して話を聞くとなれば学生と同じですよね。

　研修している間は、戦力外なのでお金をもらえないとも言えるので、学生時代に見学や話しを聞くようにした方がいいと思います。

　治療が上手くなるためには治療をして、反省・勉強を続けるしかないので、とにかく人の身体に触れて、自分でどうにかするという気持ちが一番大切なのではないかと思います。

　たまに、長く治療院をやられている先生で治療の見学をさせてもらえることがありますが、小さい治療院のことが多いので、見学するのにも邪魔にならないように配慮をする必要があります。

　鍼灸師の求人で多いのは整骨院・整形外科になりますが、多くの方が来院されるのであれば、沢山の病気を見ることが出来る場合は、自分の診断能力の形成に役立つので、修行としてお勧めの場所にもなります。

　患者さんとの会話もいろいろな方がいるので、多くの方に接して話しをすることが自分のスキル向上につながるので、資格を取得してからしばらくは、多くの人と触れるという数を自分の中に重要視することが大切だと思います。

　一つ一つ丁寧に行うというのも大切なのですが、100人診た結果と1000人診た結果では自分の中の気付きが違います。

　これが1万人になれば、また違う気付きが生まれて自分のスキルになるので、技術の向上と仕事を出来るというためには、数は必要だと思います。