原因不明の症状と鍼灸

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 現代医学が発達している状態でも原因不明の症状は沢山ありますが、原因が不明なので、治療がないとされますが、その場合は鍼灸治療ではどのように考えるのでしょうか。

 原因不明というのは、何故、原因不明なのかを考えた時に、現代医学では考えられないものは原因不明と言われます。例えば、特に思い当たる原因がないのに、関節に強い痛みが出たときに、検査をしても異常がなかった場合は、原因不明になります。

 

 こういったときに、それまで関節に負担をかけていたのが、原因が分からないですが、何かのきっかけで痛みに変わったというように考えていくと思うのですが、原因が分からないので、これで治るという治療法を提案することが出来なくなります。

 

 この原因不明は現代医学で原因不明ということになるのですが、東洋医学では原因があると考えます。例えば、急に関節に痛みが出たとしたら、生活習慣によって、気血の流れが阻滞してしまったり、外邪によって関節部の気血の動きが悪くされてしまったりしたときにも痛みが生じることがあるので、原因を考えることが出来るので、原因不明にはならないです。

 

 東洋医学は補完代替医学とも言われていますが、現代医学では解明できないものでも、東洋医学では原因や状態を考えて治療をすることができます。もちろん、完璧に治るというのを保障する訳ではありませんが、手のうちようが何かあると言えます。

 

 東洋医学は昔から続いている治療になるので、今まで人が生きている中で発達してきたものなので、いろいろな疾患や状態を説明して治療をするのを行っていたので、どんな状態やどんな症状でも治療を考えることが出来ます。

 

 もちろん、東洋委医学で解明できずに苦労をしていたのが、現代医学の発達によって原因が解明し、治療が出来るようになったものも沢山あるので、現代医学がこれまで以上に発達したら解明できるものも沢山あるでしょうが、症状が出たら、治療方法が出てくるまで冬眠をするということはできないので、その時に対処するのが必要なので、東洋医学を上手く使うのがいいと言えます。

 

 現代医学の発達によって原因と治療が解明したのは、ウイルスによる病は現代医学の診断機器の発達によって分かってきたものですが、まだまだ解明されていないウイルスもあります。他には、脚気という下肢のむくみや神経障害、心不全を起こす病が分からず、治療方法にも苦労をしていましたが、現代医学の発達によってビタミンB1欠乏症だということが分かって、助かっている人がいます。

 

 このように原因と治療が解明したら一気に治療をすることができるのですが、現在ではまだ人体を完全に解明している訳ではないので、原因不明の症状が沢山あります。例えば、ちょっとした不快感のような、腹痛、下痢、便秘なども多くの方にみられる一時的な症状ですが、こういったものは、東洋医学は今まで沢山の治療を行ってきているので、対応しやすいものと言えます。

 

 難病の場合は、治療効果を出すというのは非常に難しいものですが、東洋医学的には原因を考え、治療を行うことが出来るので、いい治療が出来るまでは利用するのも一つの方法だと思います。

 

 先ほど説明で使った脚気も、原因不明でも東洋医学では「脚気八処」ということで、脚気の予防と治療はここでいいという情報が伝わっているので、原因不明の症状で悩んでいる方は、東洋医学を行っているところで一度相談してみるのもいいのではないかと思います。

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