治療院を開業するときの注意点

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 治療院を開業するときには多くの注意点があり、人のよってもいろいろな意見があると思いますが、ここでは内装と費用について書いてみたいと思います。

 入学する前に何となく将来は治療院を持ちたいという希望があり、卒業してから数年、治療院で働いて、お金もある程度貯まって、自分の治療院をそろそろ持ちたいなという気持ちになっていく人が多いと思います。

 

 せっかく治療院を持つのだから、立地だけではなく、内装にも拘っていろいろなアイデアを練ると思いますが、費用をしっかりと考えた方がいいです。内装に拘っていくと、値段はキリがなくなり、いつまでも終わりがなくなってしまい、開業したときには資金が底をついてしまうことがあります。

 

 整骨院を何軒か開業されている方と話をすると、1軒目はお金がなくて、簡単にして、2軒目以降に手を入れていくという人もいるのですが、1軒目でお金をかけすぎた人は、減らしておけばよかったということが多いです。ソファなども開業が数軒目という人はただ高いものではなく、見た目がよくて安いものを探してくるので、数軒開業した人の意見を聞くと非常に参考になります。

 

 店舗を借りるだけの保証金で数カ月分の前家賃も必要になるので、店舗を開けようとするとかなりのお金がかかります。それに加えて内装も細かく拘り、家具も細かく拘っていくと、満足感はあるかもしれませんが、完全な満足になることは少ないです。

 

 鍼灸院では人を雇う人が少ないので、自分のことだけを考えればいいのかもしれませんが、手持ちの資金がなくなってしまえば、どんなに患者さんから支持を受けていても、閉店しなければいけないので、自分の持っている資金量から物事を考えることが必要だと思います。

 

 これは飲食店の人達から学んだのですが、飲食店は店を開けるまでに水回りなどもしないといけないので、高額のお金がかかることもあるので、店舗に拘わって開業する人もいるようですが、そこで資金が尽きてしまって、お客さんが集まる前に閉店になってしまうことがあるそうです。飲食店は競争がとにかく激しいですしね。

 

 そういった、内装をしっかりしたところを狙って開業する人もいるようなので、せっかく投資した資金は次の経営者が回収をするということになってしまえば、自分が支払ったものが自分に返ってこなくなってしまいます。

 

 鍼灸をやられている方で、数字に強い人もいるのですが、技術系の頭になってしまうのか、数字が苦手だという人もかなりいるので、資金管理が弱くなり、開業後にものすごく苦労をしてしまうことになります。そういった苦労があるから、そのあとが上手くいくという話しもあると思いますが、私は苦労と失敗が少なく上手くいってほしいと思います。

 

 治療院は自分が食べていける程度でいいという話も聞きますが、身体がよくなって欲しいと思って鍼灸院を開業したと思いますし、開業した方には営業もしっかりして頂いて、人を雇えるようになってもらいたいと思っています。

 

 経済ということを考えたときに、収入が増えれば、支出が増え、その支出が人の収入になり、経済が循環していくので、収入を増やすと言う点を重視してもらいたいと思います。収入が増えるということは患者さんも多く来院するので、鍼灸の普及にもなって、鍼灸が多くの人が利用したいと思っていけるでしょうからね。

 

 文章だけではただの理想論になってしまいますが、一つ一つの積み重ねが将来を作るので、こういった気持は持ち続けたいと思っています。

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