ツボの効果を知るコツ

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 ツボの効果は書籍やネットを見ればすぐに分かりますが、その効果を実感しないと治療に使うのは難しくなりますが、効果を知るコツがあります。

 コツと言ってもみたら分かる、触ったら分かるというものではなく、「継続」が重要になります。ツボの効果があるかないかを知るためには、そのツボをとにかく使い続けていくのがツボの効果を知るコツになります。

 

 例えば、合谷であれば、顔面、大腸、歯、消化吸収に使えると言われていて、非常に効果的であると同時に、多くの症状に対応することができます。この合谷の効果を知るためには、こういった症状に合谷を使い続けてみると、そのツボの効果が体感を基にして身に付いていきます。

 

 一番、簡単なのは、自分の身体に毎日、同じツボに対して鍼をし続けてみると、効果があるとき、効果がないときが分かるようになっていきます。特に症状があるときに使ってみるとより効果が実感できるので、例えば、お腹の調子が今一つのときは、合谷に鍼をするというのをルールにしておけば、お腹に対してはどれぐらいの効果があるかを体感することができます。

 

 患者さんでも同様で、お腹の治療に対しては全員合谷を使ってみることによって、人によっては効果がある・ないというのが分かるので、その違いを考えるのが病能の把握につながっていきます。

 

 書籍によっては、このツボでこの効果が現れるのかという疑問を持つことがありますが、ツボの効果は人々が治療で使ってきた歴史なので、使い続けた人の治療効果が書かれています。

 

 そのツボの効果を知るコツは、ツボが効くという症状に対して使い続けないと分からないので、継続した使用が大切になります。

 

 単一なツボを使い続けることによって、ツボの効果を理解できるのは当然なのですが、経絡として使ってみるのも臓腑経絡に対しての理解につながります。例えば、2週間という時間で自分の身体に対して脾経に鍼をし続けてみれば、身体の変化が出てくるので、その変化が経絡とツボの効果になります。

 

 私は、今まで継続して鍼をツボにも行ってきましたが、経絡に対しても行っています。ツボ単体での効果を理解するだけではなく、半年ぐらい行っていると経絡の効果というのが自分の身体を通して実感するので、患者さんにも、どのように変化をしていくのかを実体験を基に話しをすることが出来ます。

 

 一つ一つ体感して理解していくことが自分に取っては大切なものになり、実感を込めて伝えることが出来るので、流行のツボを持つことが非常に大切になります。

 

 鍼灸師によっては、流行のツボが数か月ごとに変化をしていて、日々、そのツボを臨床の中でも使っているので、どういった方にはどういう反応が見られるというのをよく知っているので、ツボの効果を説明することが出来ます。

 

 流行のツボは何ですか?

 

 この質問をして自分の中で解答できれば、ツボの効果を知る王道を押さえていると考えられますが、流行がないようだと、自分の治療がマンネリ化している可能性があります。もちろん、現代医学的に刺入深度や方向、筋肉などについて考えている人の場合は、現代医学的に流行があるので、治療の流行があるということで、その部位や筋肉などについて詳しくなっているはずです。

 

 現代医学的に流行になっても付近には、ツボがかならずあるので、近いところのツボは同じような効果を持つので、自分の中の知識を全てツボに集約していくことが可能になります。

 

 みなさんの流行のツボは何ですか?

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