鍼灸院を開業するときに、訪問鍼灸を取り入れるかどうかを悩む方がいますが、それぞれにいいところがありますが、訪問鍼灸では絶対的な強みがあります。
訪問鍼灸のメリットは治療院で行う治療と比べるとキャンセルが少ないというところです。特に、高齢者に対して行う訪問の保険鍼灸は、動けないから訪問をするので、自宅に行けば患者さんがいるので、キャンセルが非常に少ない傾向があります。
もちろん、高齢者だと体調不良や入院などが発生してしまうことがあるので、キャンセルがゼロという訳ではありませんが、仕事で来られない・忘れていたというのがなくなるので、治療院よりはキャンセル率が低いと言えます。
訪問鍼灸と言うと、自費で行く場合と保険で行く場合があるのですが、自費の場合は、治療費と交通費や時間費を加えたものを請求することが多いですが、保険で行く場合は、医師の同意書によって訪問出来るかが決定し、交通費の出し方が決定しているので、それに従う必要があります。
キャンセルや時間変更は治療院を経営するとよくあることですし、時間に入れないと来院されないことも出てくるので、訪問の方がスケジュールは組み立てやすい傾向にあります。
治療でキャンセルが出るということは、その時間の収入がなくなってしまうことを意味するので、どの先生もキャンセルが出ない方がいいと思っていますよね。
ある医師から、投薬をしようとしても飲み薬だと、患者さんが飲み忘れてしまえば効果が期待できないですが、鍼灸だと、訪問したら治療をするので、治療が抜けるということがないのが鍼灸治療の強みだと言われたことがあります。
言われたときに、私も薬を処方された後、持ち歩くのを忘れたり、単純に飲み忘れたりしたことが何度かあるので、処方されただけでは治療が終わらないし、患者側の努力も必要なので、物忘れが強くなってきている方だと管理が難しいですね。
薬の場合は、継続して飲むことによって、身体の中で効果的に薬効が効くように管理しないといけないので、飲む時間と継続をしないと効果が薄れてしまうので、身体に変化を加えようとしてもなかなか変わらないことになってしまいます。
忘れっぽい方だと、薬を飲み忘れてしまうだけではなく、飲みすぎてしまうことがあるので、投薬を管理するのは鍼灸と比べて本当に大変だと思います。
キャンセルが少ないなら訪問鍼灸を開業したいけど、どうやって開業していいのか分からないという方もいるようですが、開業届をだせばそのまま出張を行えるし、開業するだけなら簡単です。
鍼灸院もそうですが、訪問でも「営業をする」という認識がないといけないので、治療院をやろうとしたら、「治療」だけではなく、「営業」と「経理」が必須になります。経理はパソコンソフトを使えば大分簡単になっていますが、「営業」には正解もないので、みんな苦労をするポイントになります。
鍼灸院であれ訪問であれ、営業をかけるということは同じなので、多くの人にあって、自分が何をしているのかを知らせる必要がありますし、会ったことが無い人に対しても営業をしないといけないので、近年ではホームページが必要と言われます。
どんな仕事でも、営業活動はしないと知ってもらいないですし、利益もあげられないので、利益を出すことが大切になります。治療院の利益が出なくて閉めてしまうようなら、せっかく来て頂いている方に対しても、治療院がなくなってしまえば、継続して治療を受けるところがなくなってしまい、治療院探しをしないといけなくなるので、治療院を開業するのであれば営業はし続けることが必要になります。