治療院の成績書

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 治療院を開業したら治療だけをしていればいい訳ではなく、成績表を付ける必要があります。

 何を言っているのか分からないと思いますが、ただ治療するだけではなく、お金の流れというのをしっかりとまとめておくことが必要になります。鍼灸師・柔整師の人は比較的嫌いで面倒だと感じることが多いものですが、お金管理をするということは、国に収入と支出も報告をするので、成績書を自分で作成することになります。

 

 いくら治療が上手くても、対外的な成績書が悪いと、患者さんからの信頼があっても社会的な信用が低くなってしまいます。社会的信用と言っても普段は意識をするものではないので、どうでもいいと思う人もいるかもしれませんが、いざというときに困ることになります。

 

 例えば、治療院を移転したいというとき、車をローンで買うとき、家を買うときなどのローンを必要とするときには治療の腕ではなく、社会的な信用を基にローンを組むことになるので、成績表が悪いと誰からも評価をしてもらえなくなります。

 

 経費を沢山使って、収入が少なくすれば税金が少なくなるというのは事実ですが、社会的な信用を失っていくということになります。皆さんも、収入がない人にお金を貸したり、物を貸したりしないですよね?

 

 頑張って技術や信頼を高めてようやく開業をして患者さんからの信頼が得られてきても、成績表が悪いと、車を買ったり、結婚をしたりして、ローンを組む必要になったときに、誰からも相手をしてもらえなくなったので、家の借換えが出来なくて、家も買えなくて苦労をしているという話しは結構よく聞く話しです。

 

 結婚している場合は、共働きであれば、相手の収入によってローンを組むことが出来ますが、相手が働いていない場合は、成績表が悪いと手の打ちようがないので、親族からお金を借りて全て現金決済をする必要があります。現金があっても、社会的信用がないと、将来が払えなくなる可能性があるので、住宅などでは相手にされないこともあります。

 

 一度、社会的信用を失うと、取り返すのにどのぐらいの期間が必要なのでしょうか?

 

 成績表が悪くて失敗した人の話を聞くと、3年ぐらいしっかりとした成績表を残さないと相手にされなかったと聞くので、数年は信用を作るためによい成績表を付けられるように苦労をしたということも聞きます。

 

 売上が少なくて苦労をしているのであれば売上をあげないといけないので、患者さんに来てもらえるように営業活動をしていくことが必要になります。一人治療院の場合、営業をしないで食べていければいいという人もいますが、生活状況が変わると、成績表がしっかりと残っているので、やらなければいけないことが多くなります。

 

 雇われの立場であれば、個人の成績表も重要ですが、会社の成績表が存在しているので、社会的な信用は個人ではなく、会社にあるので、会社の成績表がよければ、そこに雇われている人は信用力が高いことになります。

 

 組織勤めは嫌で独立する人も多いようですが、社会的な信用を自分一人で作っていかないといけないというのは心にしっかりと留めておいた方がいいと思います。独立自体はすぐに誰でも出来ますが、しっかりとした成績表を残すというのは難しいことになるので、日々、考えながら経営をすることが大切だと思います。

 

 治療院だから経営は考えないというのは、社会的な信用を考えないということになるので、社会との関わりを無くすということになるのかもしれませんね。鍼灸師だと、世俗から離れて世捨て人になりたいというような考えの人もいるので、それでいいのかもしれませんが、若い人は将来にいろいろとあるので社会的信用というのを考えてもらいたいですね。

 

 成績表を付けるというのは、確定申告をすることによって決定をしていくので、確定申告に対しての知識も大切になります。確定申告は、開業をしていると青色申告というのになりますが、白色申告という簡便な方法もあるので、帳簿のつけ方は早いうちから練習しておくといいですね。

 

 帳簿は簿記が関係をしてくるので、難しいと考える人もいますが、帳簿をつけていれば何となく理解できることもあるので、実務をしながら学んでいくというのが楽ですよ。

 

 簿記をちょっと知ってみたいという人は以下のサイトもお勧めです。

 

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