鍼灸師の年収は高くないと言われていますが、十分な年収を手にしている人もいるので、自分次第で年収は変えられると思います。
年収が高くならないのは、治療している人数が少ないともちろん収入も少なくなってしまうので、治療する人数を増やす必要があります。その際に考えないといけないのは、その治療院はどれぐらいの人が知っているかということです。
鍼灸院はテナントへの賃料の関係から1階よりは上層階にあるところが多いですが、家賃が安い代わりに、人の目に付きにくい傾向があります。駅などから見えるところであれば、窓に治療院の名前を貼っておくだけでも広告効果があるのですが、そういったところでは、賃料が高い傾向があります。
ホームページで広告をしている方もいますが、ホームページは競合店も出しているので、自分で手作りしているところだと、広告費をかけているところの方が宣伝できるので、通常の治療院は競争に勝てないことが多いです。
一番、単純に人に知ってもらえるのはポスティングやティッシュ配りになると思うのですが、一人治療院の場合は、治療院を空けることができないですし、ポスティングが禁止のところも増えているので、スムーズにいかないことも多いと思います。
営業活動はしないと知ってもらうことが出来ないので、近所のお祭りやお店に顔を出すことによって、周りの人に知ってもらえることになるので、治療院の中だけで終わりにするのではなく、積極的に外部に出ていくことが大切です。
治療はいいけど、営業が嫌だという人もいるかと思いますが、自分の治療室を持った時点で経営者になるので、営業活動は宿命になっていくので、嫌いというよりは「やる」「やり続ける」ことが重要になっていきます。飮食店によく行くと、夜の飮食店の方達はお互いのお店に顔を出したりしながら営業活動をしていることが多いので、鍼灸師の方でも積極的に外部に出ていくようにすることが大切だと思います。
鍼灸師の平均年収は300万円台とも言われていますが、開業している場合は、経費を使えるので、実際はもっとあることが多いですね。勤務鍼灸師の場合は、治療院・病院に入る収入から割り当てられるので、収入を増やしにくい傾向がありますが、工夫次第で収入は増やしていくことが出来ます。
鍼灸師という資格を取得したのであれば、会社に所属をしていても、一人の治療者として独立している状態なので、例え、努めている状態でも、いつでもどこでも治療するという気構えが必要になっていくと思うので、人前で話しを出来るようにしていくのが年収を増やすためにも必要になります。
どんなに鍼灸がいいと自分が思っていても、鍼灸がどういうものか知らない人も多いので、何に効果があって、その人の何の悩みを解決できるのかを伝えていかないと、誰にも理解されないまま時間が過ぎていってしまいます。
開業していても、努めていても、共通するのは営業活動をするということになるので、営業スキルがないという人でも継続して行うことによってスキルが身についていきます。営業が苦手で話すも苦手な人でも、治療を受けてもらうというのは信頼関係が重要になってくるので、相手に対する誠実さを出すことが大切なので、日々の生活の中で、人との対応やルールを自分の中で守っていくことが重要だと思います。
治療院で勤めていても、自分が勉強したことを積極的に患者さんに話をするようにして、相手の身体に対して自分なりの考えをしっかりと伝えることで、信頼関係が強まっていきます。
信頼を裏切るような行動をしてしまえば、患者さんがつかないというのは、友人関係と同じなので、人として誠実な対応を心がけていくと自分の道が開けていきます。
ある人は、高齢な方の横暴とも言える行動や要求に答え続けて、求めてくることよりプラスアルファを提供していたら、その方の人脈を紹介して頂けるようになったという話しも聞いたことがあります。
その方は、現在では海外でも活躍をされていますが、最初のきっかけは横暴だと思っていた人がいろいろな人脈を持っていたようで、そこから一気に紹介が広がったという話しでした。
そのおかげで仕事もプライベートも充実するようになり、収入も大きく変化をしていくようになったので、何が変化のきっかけか分からないですし、チャンスはどこにでも転がっているとも言われるので、何でも吸収する姿勢が非常に大切になるのではないかと思います。
どこにでもチャンスが転がっているからと言って、下を向いて歩いてばかりでは何も見つからないので、しっかりと目の前のことに向かい合ってみるというのがステップアップのきっかけなのではないかと思います。
特に私たちのような人との対応と言う仕事では、誰がどうなっていくのかが分からないので、目の前の方に対して誠実に対応するのが、年収にもつながってくことが多いと思います。
年収を上げるということに正解はないですが、ビジネス的な手法に頼るだけではなく、自分のスキルアップを図っていくのが技術職になるので、治療技術だけではなく、変化を楽しむぐらいがいいですね。