あれから5年

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 今日は東日本大震災があった日ですね。あれから5年「も」なのか5年「しか」なのかは人によるでしょうが、年月は過ぎていくものですね。

 関東地方で大きな揺れは今までもありましたが、あれだけ長い時間揺れているのは初めての体験だったので、ついに来たのかという気持ちでしたね。揺れている間は「あーあ」という気持ちでしたね。何に対して「あーあ」なのはか分かりませんが、この揺れでは動くのが大変だなという気持ちでしたね。

 

 ようやく揺れが収まった後は、どこで起きた地震なのかが分からないので、ネットで確認しましたが、今までに聞いたことがないマグニチュードで、これぐらいで済むのかなという気持ちがありました。揺れが落ち着いて、気持ち的にひと段落をした後に、あの映像で、本当に起きていることなのか??となりました。

 

 津波は怖いものだという情報は知っていて、スマトラ島での津波も見ていたはずなのですが、見聞をした知識としては分かっていないというのが本当によくわかりましたね。もし、自分があの津波があった海岸線付近にいたら何も対処を出来なかっただろうと思います。

 

 阪神淡路大震災の映像も衝撃的でしたが、あれから20年以上の歳月が過ぎていますが、その時は危機感もあり、どうしたらいいのかを考えますが、時間とともにふと忘れてしまう自分がいます。

 

 どちらの災害でも幸いなことに私の身内では大きな被害を受けた人がいないので、余計に風化しやすいのでしょうね。風化という言葉で言われるように、風のように無くなってしまうということで、自分の頭の中から消えてしまうということで忘れてしまうのと同じことですが、風化出来るというのも大切な能力なのではないかと思うことが多いです。

 

 もし、嫌なことがあってその状況の細部まで忘れられないとしたら、非常に辛い思い出をいくらでも繰り返すことが出来てしまいますしね。もちろん、震災で被害を受けた方で忘れられないと言う人も多くいるでしょうし、今だけではなくこれからも苦しい思いをされるでしょうが、人の持つ風化できる力を信じることも大切なのかなと思います。

 

 こういった思いは、自分自身がまだ大きな災害を受けていないので言えることなのかもしれませんが、自分自身に何かがあったときには、この文章に戻ってくることが大切なのではないかと思っています。

 

 何が正解なのかは分かりませんが、日々を楽しく生きて前向きに進むというのが大切というのを、また捉え直したいと思います。

 

 阪神大震災のときと違って、東日本大震災で出来たことは、寄付をすることは出来ました。阪神大震災のときには何が何だか分からなかったですが、年と共にやれることがあるし、出来ることをしようという気持ちになったのは自分の中での変化ではないかと思います。

 

 鍼灸師の中ではボランティアに行かれた方も多数いますし、自分の出来ることをやるというのは非常に大切なことなので、これからも出来ることを考えていくようにしていきたいと思います。

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