鍼灸でストレス発散

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 ストレス発散に鍼灸治療と言うと、何を言いたいのか分からないと思いますが、鍼灸を受けるとストレスが軽減されるので、鍼灸でストレス発散をしてくことができます。

 ストレス発散というと、運動や遊びなどの能動的なものが主体として捉えられがちですが、身体を動かすので、疲労というストレスが身体にきてしまえば、余計にストレスが貯まってしまうことがあります。

 

 ストレスがかかると身体の気血は流れが悪くなる傾向になります。運動などでストレスが発散できるのは、運動することによって身体の気血が動くことになり、ストレスによって停滞していた気血が動くことによって気分も身体もすっきりすることになります。

 

 ストレスの発散を東洋医学で考えるのには、まずは陰陽論が重要になるので、運動などの動くことによって発散するのは陽のストレス発散になります。

 

 陰のストレス発散で分かりやすいのは、温泉でのんびりするというのがあります。温泉は身体を動かすものではないので、動きがないので陰と考えていくことができますが、温泉によって身体を温めることによって気血の流れをよくするので運動と同じように停滞した気血の流れをよくするのでストレスを発散する効果があります。

 

 では、鍼灸はどういう機能があるかと言えば、陰のストレス発散になります。鍼灸治療では臓腑や気血津液に対して治療を加えることによって、身体の気血の流れを調整するので、ストレス発散に役立ちます。

 

 気血が流れやすい身体を作ることによって、ストレスがかかっても、気血が阻滞しにくい身体を作ることにもなるので、ストレス抵抗力が高くなっていきます。

 

 身体が軽ければ、心も軽くなるというのはよくあることなので、身体の疲労は軽減をしていくのがいいですね。運動をしても身体の疲労が大きくなってしまえば、逆に動く気力がなくなってしまい、気血の流れが停滞してしまうので、ストレス発散に運動がいいと言ってもやり過ぎは禁物になります。

 

 鍼灸でストレス発散を行うのは、身体の状態を調えることも重要なのですが、東洋医学で言う、臓腑と経絡という考え方は、ツボを刺激することによって身体の内面や精神にも働きかけると言われているので、鍼灸治療で精神的ストレスを軽減することもできます。

 

 よく使われる方法は、ストレスがかかると、頭部の重さや頭部に雲がかった感じがしてしまうのですが、頭部周りに鍼灸を行うことによって、頭部の異常感覚を取り除くことができます。

 

 鍼灸と同じように手技療法にも同じ効果があるので、大きなショッピングセンターに行くと、クイックマッサージが入っていて、休みの日は混雑していることが多いですね。

 

 大きなショッピングセンターだと、たまにマッサージ器が置いてあったりしますが、休日は多くの人がマッサージ器の上でリラックスしている人もいるので、日々、ストレスを抱えて生活をしている人は多いのではないかと思います。

 

 たまに受けるのもいいのですが、継続的な治療を行っていくことで、身体がどんどんと変化をしていくので、ストレスに対する抵抗力がついていきます。ちょっと貯まったストレスも治療によって軽減をするので、定期的なメンテナンスは大切ですね。

 

 動物も身体の疲労やストレスがあるときには、マッサージのように触ってもらうのを喜ぶので、生物の本能として「手当て」が重要だというのを認識しているのでしょうね。

 

 鍼灸でストレス発散をするからと言って、鍼灸師で遊んでストレス発散をしてしまうと、鍼灸師の方がストレスを抱えてしまって、いい治療を受けられなくなってしまうので、鍼灸師でストレス発散をするのは、やめましょうね。まあ、通常はそんなことはないでしょうが、ストレスを発散してやるよという気持ちではなく、ストレスを取ってもらうという気持ちで来院してもらえると、効果もあがりやすいと思います。

 

 鍼灸師によっては話しが面白くて、話しているとストレスが発散されるということもありますが、それはかなり稀なケースなのですし、鍼灸師は噺家ではないので、それはあまり期待しない方がいいと思います。

 

 よく話す先生でゆっくりしようとしてもゆっくりさせてもらえないという場合は、ストレス発散のための治療と通常の治療を分けて考えるのもいいでしょうね。

 

 治療はこの治療院で、ストレス発散は、この治療院と使い分けるようにするといいのでしょうが、そこまで開拓するのも大変ですね。

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