鍼灸師・柔整師の求人票の見方

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 仕事をしようとしたときに求人票をみることがありますが、どういうところに注目をしてみればいいのでしょうか。

 私は求人票を見たり、周りに書いたりする人がいるので、求人票については学生時代よりも詳しくなっているので、注意点を書いておこうかなと思います。

 

 まずは給与と待遇を見る人が多いと思うですが、金銭面だけで見ると意外と損をしてしまうことがあるので注意が必要です。金額だけに目を留めるのではなく、社会保険がついている場合とついていない場合を考えるのがポイントです。

 

 短期的にみれば社会保険がない方が得とも言えるのですが、国民年金と国民健康保険に加入をしないといけないので、収入があがると国民健康保険も上がるので、支払が辛くなることがあります。税金などは、前年度の収入によって決定するので、学生が終わって仕事を始めたときは、学生時代の収入で税金などが決まるので、支払が少なく、収入がしっかり入ってくるので良さそうな感じがするのですが、2年目になると収入に対しての税金がかかるので、2年目で苦労をする人も多いです。

 

 長期的にみれば社会保険がついている方が得と言えます。社会保険が完備されているところは、会社が年金と健康保険も出してくれるので、国民年金よりも受取りが高く、国民健康保険よりも支払いが少ないことが多いです。さらに年金への積立は国民健康保険だけではなく、会社からの支払いもあるので、年金を受け取るときに多くなります。

 

 何歳から年金がもらえるのだという話しやもらえる額が減額をされるのではないかという話しはあるので、正確な数字はその時になってみたいと分からないですが、確実なのは、国民健康保険だけよりは多いということですね。

 

 マイナンバーの導入は社会保険を導入していない企業を見つけるためとも言われているので、鍼灸・柔整の業界でも社会保険に入る会社が増えてきましたが、社員数が少ないところなどでは社会保険が完備されていないところもあるので、見ておくようにした方がいいと思います。

 

 労働時間は、通常の企業であれば週に40時間になるのですが、小規模保健衛生業と言われる鍼灸・整骨院では44時間まで認められているので、通常の企業に比べたら勤務時間が長い傾向があります。

 

 勤務形態で他にあるのは、シフト制という場合がありますが、シフトで勤務日・時間が決定するので、勤務時間がバラバラになることが多いですね。

 

 休みに関して、週休2日制と完全週休2日制があるのですが、週休2日制は1か月の間に週2日の休みがある週が1度以上あるということなので、毎週2日休みということではないというところに注意が必要ですね。週休2日が絶対というところは、完全週休2日制になっていますが、土日休みが確定という訳ではないですね。

 

 鍼灸・整骨院の場合は、土曜日に半日勤務を取っていることが多いので、週5.5日勤務が多いのは昔からですね。鍼灸・整骨院の場合は、小規模保健業になるので、勤務時間が他よりも多いですが、我々の仕事は、働いていないと売り上げが減るので、仕方がないところでもありますね。

 

 有休制度は、患者さんと会社の都合もあるので、自分が休みたいときに簡単に休めないという傾向があるのも仕事上の特徴だと思います。どんな仕事でもそうなのですが、一人の患者さんの健康を預かっている状態で、状況が読めないときなどは対応する必要が出てくるので、休めないのはやはり仕方がないところでもありますね。

 

 我々は仕事をしていないと売上が減るのは当たり前ですが、会社規模で経営しているところは、従業員の保険や働き方も考えていてすごいことだなと思います。開業をしていると、休んだらそのまま収入が減ってしまうのは当たり前ですし、その分を会社として貯めてフォローしないといけないので、会社経営はお金をしっかりと管理できないと難しいと思います。

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