鍼灸師として名乗るか

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 鍼灸師の資格を持っている人が自分の紹介をするときは鍼灸師として名乗るのでしょうか?

 鍼灸師の資格を取得しているだけではなく、柔道整復師やあん摩・マッサージ指圧師など他の資格を持っていてダブルライセンスの人は名乗るときに、どの資格で名乗るのでしょうか。

 

 鍼灸師は、はり師・きゅう師というライセンスが二つなので、柔道整復師などが加わったらトリプルライセンスではないかという突っ込みはなしでお願いします。たまたま資格試験に落ちてしまって、はり師のみ、きゅう師のみという方がいるという話しはりますが、基本的には、はり師が取れればきゅう師も取れることが多いですしね。

 

 私は鍼灸師とあん摩・マッサージ・指圧師のダブルライセンスですが、あん摩・指圧と言う言葉よりもマッサージの方が伝わりやすく覚えられやすいので、あん摩・指圧という言葉を加えても結局、マッサージの人と言われますね。

 

 マッサージの人というと治療のイメージよりも無資格のリラクゼーション系マッサージのイメージと混同されやすい傾向があって、治療の話しなどをすると整体という表現で言われることが多いので、一般の人と会って話をするときには、あん摩・マッサージ・指圧師の方は話しに入れないことが多いです。

 

 鍼灸師と言えば、それだけで特殊なので、はりの人というイメージがつきやすいので、マッサージと言わずに鍼灸師と言った方が相手に取ってはイメージがつきやすいし、一般のイメージでもある、痛みやよく分からない状態に効果があるのかもという期待を受けることがあるので、それで構わないかなと思っています。

 

 それでも、整体師の人という表現で他の方に紹介をされることがあるので、どれだけ知名度がない資格なのかなと思いますね。と言っても、私も自分のいる業界以外のことは何度も聞いてもさっぱり分からないことが多いので、知らない分野って、そんな物なのでしょうね。

 

 自分で資格や仕事に拘りがある人だったら、何で紹介するのかは凄く考えるでしょうが、一般の人からしてみたら、こちらがどんなに呼び名に拘っても伝わらないという社会のイメージがあるので、これを取り除くというのは非常に大変なことですね。

 

 テレビで鍼灸師のドラマでもやったら有名にはなることがあるのでしょうが、患者さんを日々、治療をしているという単調に見える物なので、ドラマにするには脚本の力がものすごく必要だと思います。

 

 例えば、何かの事件や特殊な物であれば、発言・演技などで見せる必要が少なくなるので、戦争物などは扱いやすいテーマだと思いますが、普通の生活に近い物は、余程、話しを作る面白さがないと出来ない物になります。

 

 「一般サラリーマンの生活」というドラマがあったら見たいと思う人はまずいないですよね。「やり手サラリーマンの生活」「どん底サラリーマンの生活」の方が面白そうですし、「5億貯めたサラリーマンの生活」「借金サラリーマンの生活」の方がドラマはありそうで、興味がわきますよね。

 

 鍼灸師という題材自体がイメージを持ちにくく、さらに仕事が日々、来院する人の対処をするけど、誕生・死亡にはあまり関わらないという状況なので、ドラマ性は脚本命になってしまうと思います。

 

 芸能人が鍼灸を受けているというのは、よくある話しですが、そういった話しが出てきても「そうなんだ」という程度になってしまうので、やはり鍼灸師という仕事や内容がイメージできる状況というのが出来上がるのは難しい状況でしょうね。

 

 いっそのこと、鍼灸師として名乗るのを辞めてしまって、整体師の方が潔くて相手にも伝わりやすいのではないかと考えることがありますが、まだ実行してみたことがありません。知り合いは資格という名前を捨てて、整体師を選んだ人がいますが、鍼灸などは分かりにくいから分かりやすい名前を選ぶという話しを聞いたときに、イメージ戦略も大切なのだなと感銘を受けましたね。

 

 感銘を受けたのにも関わらず、今後も多分、鍼灸師として名乗っていくと思います。拘りがあるのかと聞かれたら、資格を持っているし、仕事をしているから、その名前を名乗るだけというところですかね。

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