子どもが産まれた方にアドバイスすること

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 子どもが産まれると治療者としても嬉しい話ですが、産まれてみると意外に大変なことも多いですし、治療に来ようと思ってもなかなか来られない状況になるので、アドバイスをすることがあります。

 母親の不調に関することだと、やはり腱鞘炎と母乳関係のトラブルが多いのではないかと思います。毎日、子どもを抱っこする状況で、だんだんと大きくなるので、出産後は腱鞘炎にならないようにするというのは非常に難しいことなので、手関節周りのストレッチとアイシングは教えておくことが多いです。

 

 アイシングは自宅の氷だと、0℃以下になっているので、そのまま氷を当ててしまうと、凍傷になってしまうことがあるので、自宅の氷を使うのであれば、一度水に濡らしてから、氷だけを袋に入れて、アイシング用にするといいですね。

 

 アイシングは10分程度行って、10分程度休憩してから、再度、10分を冷やすというのを繰り返すので、空いている時間があったら行ってもらうようにするといいです。ただ、産まれてすぐの頃って、意外と忙しいので、なかなかできないことが多いのですが、せめて対処法を伝えておいてあげるのは大切だと思います。

 

 母乳が出ないという話も出てくることがあるので、どうすればいいのかという話になることもあるので、対処の仕方は知っておくといいですね。母乳が出ない場合の対処に関してはこちらのブログを参考にしてください。

母乳がでないときにすること

 

 

 赤ちゃんのトラブルで多いのは、夜泣き、便秘になると思いますが、夜泣きに関しては身柱付近を擦ってあげることが大切なので、子どもが産まれる前から教えておいてあげるといいですね。こちらの本を出産祝いにあげるのもいいですよ。

『毎日5分!親子スキンタッチ健康法―赤ちゃんから10歳までの対処法』

 

  便秘や調子が悪いという話も多いのですが、赤ちゃんは消化機能が十分ではないので、すぐに吐いてしまったり、便秘や下痢になってしまったりするので、そういうことが起きないように対処を教えてあげるのもいいですね。

 

 産まれたての赤ちゃんは、お腹の中に長くいたので、身体が丸まっている状態になっていることが多いのですが、胸からお腹、足にかけて掌全体をつけて擦ってあげると、丸まった状態が伸びてくることが多いです。

 

 伸びてきてしばらくすると、ブッと音がすることがありますが、ウンチが出ることが多いです。刺激としては少し軽擦をしてあげる程度なので、1~2分やるだけでも十分だと思います。

 

 どれぐらいの触り方がいいのかというのは、例えば、調子が悪い人がいて、吐きそうだから背中をさすってあげる程度の力で十分なので、本当に手をべったりと付けて擦るという感覚です。

 

 オイルを使って行うという方法もあるのですが、オイルを扱うと赤ちゃんの皮膚に合わなかったときには大変なので、掌で服の上から擦るだけでも十分に効果が得られます。もちろん、治療者が行った方が効果は高いのですが、治療者が訪問でいけない限りは自宅で行ってもらうしかないので、出産前に軽擦を教えてあげるといいですね。

 

 それ以外のときには、赤ちゃんの井穴の部分を少しだけ揉むようにしてあげると、刺激になるので、いいと言われていきます。非常に小さい指先なので、揉むというよりは少し擦ってあげる程度の刺激になりますが、日々、行ってあげることによって、気血の巡りをよくする刺激になっていきます。

 

 足の指先も行っていくのはいいのですが、赤ちゃんが嫌がっているのであれば、止めた方がいいと思います。2~3歳になれば、気持ちいい刺激だとしたら、自分からやってくれと言ってきますが、それ以前の子どもはあまりにバタバタしているときは止めておいた方が安全です。

 

 寝ているときに、少しだけ刺激をするのが、やる方も楽ですし、お勧めの方法になります。赤ちゃんが産まれると、自分のことができないし、何をやっていても泣くので、母親からすれば強いストレスになるので、ストレスの避け方も話をするのもいいのではないかと思います。

 

 例えば、泣いていて、自分もイライラしてしまっては子どもに当ってしまいたくなる衝動が出てきてしまうので、動かないうちであれば、一瞬、違う部屋に行って頭を冷やすというのも大切ですね。

 

 両親の協力が得られるのであれば、数十分でも赤ちゃんから離れてみるのも息抜きとしては大切なので、そういった状況もできるだけ用意が出来るようにした方がいいと伝えるのもいいですね。

 

 保育園などで一時保育を行っていることがあるので、そういった点も住んでいる行政に確認をするようにしてもらうといいと思います。

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