鍼灸師や柔道整復師の業種は療術業です

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 友人達と話している時に、鍼灸師や柔整師の業種って何だろうという話題になりました。鍼灸師として10年以上働いているのに、自分の業種って知らなかったので、文章として書いてみることにしました。

 友人の鍼灸師に話をしても、どんな業種と聞かれると、医療?という答えが返ってくることがありますが、半分は正解で半分は間違いになるようです。日本では仕事というのは産業と考えられるものであり、日本標準産業分類というのがあります。

 

 この日本標準産業分類では、仕事を細かく分けていくのですが、仕事の種類はいろいろあるので、大分類、中分類、小分類、細分類という形で分けています。

 

 鍼灸師・柔道整復師という資格・仕事をこの分類を当てはめてみると以下のようになります。

  • 大分類:医療、福祉(P)
  • 中分類:医療業(83)
  • 小分類:療術業(835)
  • 細分類:あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・柔道整復師(8351)

 

 カッコ内のPや数字は分類で用いられているものです。例えば、業種はP835と言えば、医療業の療術業を指します。または業種は8351と言えば、83が医療業、835が療術業だということがわかるので、療術業の1はあん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・柔道整復師ということが分かります。

 

 こんなことって習ったのかなという疑問があるのですが、産業分類ってどこで習うものなのですかね?

 

 しかも、あまり疑問に思う人がいないのか、こういったことを書いている人がいないのでびっくりしました。あまり必要がないということなのですかね。このブログに検索で辿り着いた方は、何かの書類を作成しなければいけない状況の人が多いかと思いますが、知らないことが多いでしょうが、書き間違いをしないように落ち着いて記入をしてくださいね。

 

 一般企業だと、事業、業務、職務という分類もあるのですね。

  • 事業:会社が行っている仕事
  • 業務:事業の中で発生する一部の仕事
  • 職務:個々の社員が担当する仕事

 

 例えば、食品会社があるとしたら、食品会社の商品開発部で品質管理をしているという話があった場合を事業、業務、職務で分けてみたのが以下です。

  • 事業:食品事業
  • 業務:商品開発部
  • 職務:品質管理

 

 なるほどと思いましたが、我々、鍼灸師であれば、事業は大きな規模で無い限りは、起業の形を取っていなければ個人事業になるので、こんなに分類できないので以下のような感じですかね。

  • 事業:療術業
  • 業務:鍼灸師
  • 職務:鍼灸

 

 対人業ですし、大規模でないからシンプルですよね。

 

 例えば、いろいろな方が集まっているところで話をするときに、先ほどの食品会社に勤めている人であれば、食品会社の商品開発で品質管理をしていますと紹介しないと、何の仕事をしているのかイメージしにくいですが、我々の場合は、鍼灸と言ってしまえば、鍼灸師なのだなというので、医療系だろうというのが分かりますよね。

 

 相手に取っての分かりやすさの分類ということで、事業・業務・職務が分かれているのでしょうが、我々にはあまり関係がなかったですね。

 

 事業形態という言葉も書類などの中ではあるようですが、事業形態は、会社(法人)と個人事業という分類みたいですね。会社(法人)に関しては、会社形態の分類があるので、株式会社、有限会社などが当てはまりますね。有限会社は設立できないので、現在は、株式会社などを選択する必要がありますね。

 

 大きな売上にならないと、法人化(会社化)するメリットがないと言われているので、療術業の場合は、複数店舗を経営していない限りは個人事業になりますね。

 

 調べてみて、いろいろな分類や考え方が社会の中にあるのだなという感想ですね。鍼灸師でいると、職務内容を話すも何も、鍼灸師と言ってしまえば話が通じてしまうので、普段、こういったことを気にすることはないですし、周囲と話をすることがないので、勉強になりました。

 

 患者さんや友人が仕事内容までを話すのは、この分類を使って話すというのが社会の常識なのでしょうね。と言っても、どのぐらいの人がこういったことを理解しているのかは分からないですね。

 

 検索で辿り着いた方は、お役に立てましたかね?

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