リンパマッサージとリンパドレナージュ

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 リンパマッサージという言葉は大分、多くの人が知ることになったのではないでしょうか。

 患者さんでもそこはリンパですかという話しをすることも多くなってきたので、リンパマッサージという言葉が大分、普及をしたのだなと思います。リンパマッサージという言葉だけではなく、リンパドレナージュという言葉がありますが、イメージとして理解されているのは、リンパドレナージュはマッサージの一種だという認識なのでしょうね。

 

 リンパドレナージュは1900年代前半にフランスで生まれ、欧米を中心に発達した医療行為と言えるもので、がん手術後のリンパ浮腫に対する手技療法としての地位を確立しています。がん手術後のリンパ浮腫は、本当にひどくなるので、リンパに対する刺激とバンテージを使った治療を行っていきます。

 

 リンパ浮腫はがんの手術によって生じることが多いので、近年の病気に対する治療方法と言えると思います。

 

 日本では手技療法は、もともとあん摩と指圧がある土壌なので、揉まれるというのに抵抗がないので、ヨーロッパを中心にしたマッサージ(皮膚に直接行うもの)も広く普及をしていますね。

 

 リンパドレナージュを用いるのは、リンパ浮腫など病気に対して用いられることが多いので、日本では資格制度がないので、体系的に学習することもないですし、出来ないとも言えるのですが、あちこちにリンパマッサージやリンパドレナージュのお店があって、講習会も行われていますね。

 

 日本人は昔から新しい物が好きで、内容が同じでも名前が変わると喜ぶという習性があるのか、似たような物でも名前が変わると喜ぶという性質があると思います。

 

 この習性を利用したのが、土用の丑の日にウナギを食べるという習慣ですが、江戸時代に広く定着したと言われています。土用の話しから考えると、ウナギを食べるというのは、どうも胡散臭いところですが、胡散臭い習慣は今でも沢山ありますよね。

 

 例えば、バレンタインデー、ホワイトデー、ハロウィン、クリスマスという本来の習慣とは違って、ただのお祭り化していますしね。

 

 話しが反れてしまいました。リンパドレナージュはもともと医療として行われていたのに注目をして、日本でもリンパマッサージという言葉を作り、リンパに対する治療法や美容法が広く普及をしたと言えます。

 

 通常のマッサージでは医療の知識が必要なので、筋肉だけではなく、リンパ組織を考えながら施術するのが当然なので、わざわざ名前を付ける必要性はなかったのですが、新しい物が好きなので、名前を変えると新しく新鮮なので、どこでも使われていると言えるのではないでしょうかね。

 

 美容や無資格マッサージでは、解剖学の学習が少ないので、リンパマッサージという看板が出来た以上、筋肉と骨だけではなく、リンパなどの脈管系を学習することになったので、消費者からしてみれば、勉強する内容が増えたのでいいことなのではないでしょうか。

 

 ただ、○○マッサージは急速に普及をして、市民権を得たと思ったら、名前を見る機会が減って、新しいものが出てくるのを繰り返しているので、次は何の名前で出てくるのでしょうかね。

 

 近年の歴史で見れば、カイロプラクティック、タイマッサージなども一時期、いろいろなところで見るようになり、多くのところが取り入れて市民権を得たら、特集であまり見なくなるという状況なので、リンパマッサージに関しても同じなのかなと思います。

 

 ただ、医療で用いられているリンパドレナージュは本当に必要な人がいるでしょうから、流行で廃れてすまったらもったいないと思いますね。ただ、国家資格として存在していない以上、手技療法になるので、あん摩マッサージ指圧師の学習の中に取り入れると、長くフォローしていけるのではないかと思いますね。

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