自分を占う―陰陽論の使い方

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 占いは気になる人がいると思いますが、自分の今、自分のこれからは陰陽論を使うことで簡単に占うことができます。

 陰陽論は、朝があれば夜がある、上があれば下がある、男と女というように世界にある物は二つに分けることが出来るという概念になります。陰陽論で分ける定義は、陽は明るい・動く・外などであり、陰は暗い・静か・内などになります。日々の生活の中も行う(陽)、やらない(陰)という陰陽論で考えていくことが出来るので、日常生活は陰陽論の積み重ねとも言えます。

 

 占いとしてはどのように使っていくかと言えば、占いたい時に、陰陽のどちらになるのかを知ることができれば、やった方がいい、やらない方がいいというように分けることができます。

 

 陰陽論は分けるイメージはあるのですが、対立する用語が出た時に、ポジティブは陽、ネガティブは陰と考えることが出来るので、やった方がいいは陽、やらない方がいいは陰と考えていくことができます。

 

 これを占いとして使っていくのであれば、コインを用意して、表を陽、裏を陰と決めておいて、悩んでどうしていいのかが分からないときは運を天に任せるということで、コイントスをすると、結果として表か裏が出るので、コイントスで決まった陰陽に合わせて行動することができます。

 

 さらにもう一歩踏み込むのであれば、陽が出たということは身体が動きたいという状況でもあるのでやる方がいいと考えることができますね。けど、環境が整っているのかが分からないのであれば、環境の陰陽を決めていくことができます。

 

 環境の陰陽をコイントスで占うと、同様に陰陽が出てくるので、これで陰陽を使った占いとしては、理由付けが2つになるので、行動をするかしないかの理由が強くなります。この場合は、複数のパターンが生じるので、組み合わせは以下のようになりますね。

  • 自分:陽・陽:環境
  • 自分:陽・陰:環境
  • 自分:陰・陽:環境
  • 自分:陰:陰:環境

 

 複数のパターンが出た時に行動理由を付けることが出来るので、上記の陰陽パターンに行動パターンを付けたのが以下のようになります。

  • 自分:陽・陽:環境→実行
  • 自分:陽・陰:環境→環境が整うまで待つ、出来ることからする
  • 自分:陰・陽:環境→周りの力を借りる、自分の行動は少なく
  • 自分:陰:陰:環境→やらない

 

 こうやってコイントスという簡単な行為と陰陽を組み合わせることで、ただ運に任すというのではなく、どうなるのかという予測を立てることも可能になります。例えば、環境が整っていないことで自分が無理をしていたために失敗をしたのではないかという仮説を立てることが出来ると思います。

 

 こういったコイントスを何かに悩んだ度に行うようになると自分の状況を占っていくことが可能になります。自分がどうしたらいいか悩むことはどんな人にもあることなので、そういった状況のときに、適当にというだけでは学習することも出来ないので、占いと実生活を陰陽論でつなげることで、再現性を目指していくことが可能になります。

 

 こういった積み重ねが経験でもあり、東洋哲学の陰陽を理解することにも繋がっていきます。この方法は特別なことではなく、占いの中で用いられてくるベースともなります。

 

 東洋哲学で占いの書籍として有名なのは『易経』がありますが、易経で書かれている簡便なやり方がコイントスになります。易経ではさらに陰陽を組み合わせていくことで、複雑化をしています。

 

 複雑化したところから考えをまとめるのが難しいので、陰陽を組み合わせた物の結果はどういうことを示すのかが易経の中に書いてあるので、本来は、その結果を見て、どういう状況なのかを判断していきます。

 

 やろうと思えば自分の中でも出来ることはあるでしょうが、陰陽の概念がしっかりと入っていないと使いこなすのは難しいのではないかと思います。ここまで書いたことは易経について書かれた本を自分の中で消化をしたものなので、これで絶対正解というわけではありませんが、大まかには合っていると思います。

 

 生活の中に自分を占う方法を取り入れてみて、陰陽を身につけるようにしたら、少しは楽しく感じるのではないでしょうかね。これ自体は、誰にでも出来ることなので、患者さんとの雑学の会話としても楽しめるのではないでしょうか。

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