デスクワークが多いと同じ姿勢を長く続けることになるので、肩こり・首こりがひどくなってしまって、肩や首に痛みが出てしまったり、酷い場合には吐き気や頭痛が生じてしまったりすることがあるので、辛い状態を解消したいと思いますよね。
1.肩こり首こりの原因
腕は肩・首からぶらさがっている状態になるので、肩・首周りの筋肉は絶えず緊張をいしやすい状態になっています。デスクワークなど同じ姿勢を続けていると、筋肉を動かすことがないので、血行が悪くなり、肩こり首こりになってしまいやすいです。
日本以外では「肩こり」という言葉自体がないので、肩こりを感じないという人も多いのですが、「肩こり」があるということを知ると、「肩こり」になってしまうこともあるので、精神的な要素も大きいのかもしれません。
小学生ぐらいでも肩こりがあるという子がいますが、話しを聞いていくと、「塾が嫌」「勉強がしたくない」「遊びたい」という気持ちを持っていることが多く、肩こりを感じ始めたときがちょうど塾に通い始めたという場合もあります。
※肩や首に強い痛みがあり我慢できない、寝ていても痛みがある、体調が悪いなどがあるときは、自己判断せず、必ず医療機関を受診するようにしてください。
2.肩こり首こりに気持ちがいいツボ
鍼灸院・マッサージ院でも肩こり首こりは対応することが多い症状ですが、その方の状態に合わせて様々なツボを使っていくことがありますが、代表的なのが肩井(けんせい)というツボです。
肩こり首こりのツボを探すと必ずでてくるツボなので、またかという人もいるかもしれませんが、使い方があります。
場所はちょうど、この花の斜め前方下45°で花びらの先端ですね。画像を作ったのですが、見にくいのでこちらにしました。
肩井の場所は押したくなるところですし、家族・友人・知人に押してもらったり、自分の指で押したりしていますが、ちょっと待って下さい。肩井は押すのではなく、つまむのがいいです。
左肩の肩井を右手で触るのですが、前に親指・後に示指と中指を置き、肩井をつまむようにします。この場所は腕・背中・鎖骨から首までついてくる僧帽筋(そうぼうきん)という筋肉がある場所なので、僧帽筋をつまむようにします。
つまんだら、首を左右に倒したり、前後に倒したりします。一方向に5回行ってもらってから手を離すと、肩・首に乗っていた感じのものがなくなるように感じると思います。
このやり方は筋膜リリースという方法とツボを合わせて使っていく方法なので、ツボを押すだけではなく、動かすということが必要になるのですが、刺激量が多いので、慣れるまでは肩・首がつらくなったら、3~5回行う程度にしておいた方がいいですよ。
「やられた」という満足感を得るために行うのではなく、筋肉の動きを改善させる物なので、やり過ぎには注意をして下さいね。
3.肩こり首こりのストレッチ
ストレッチはいろいろなやり方がありますが、オフィスで簡単に行えるのは、首を左に倒したら、左手で右側頭部を押さえるやり方が簡単なのでお勧めなのですが、一方向は10秒程度行う方がいいですね。
肩・首に強い痛みがあるようだと、ストレッチでも悪化をしてしまうことがあるので、注意をしながら行ってください。
肩・首こりは肩周りを動かさないことで発生することも多いので、肩甲骨はがしというのも流行っていますが、簡単に言えば、肩まわりを大きく動かそうということになります。
両手を身体の前で合わせて、上に伸ばしたり、上に伸ばしたまま横に倒していくと、肩甲骨周りのストレッチになるので、気分転換として行うといいと思います。自宅で行う場合は、タオルの両端を両手で持って、タオルから手を離さないように前から後まで持っていくと肩甲骨を大きく動かすことができます。
4.まとめ
肩こり首こりは姿勢と関係するとも言われているので、日々の姿勢も注意をする必要があります。日々のメンテナンスを自分で行えるのであればいいのですが、メンテナンスは他でお願いするというのも一つの方法だと思います。
車も洗車はするけど、点検はディーラーで行う人がほとんどでしょうし、身体は人それぞれで違いもあるので、専門的に見てもらっておくと、気を付けるところも分かりやすいと思いますよ。
お手軽に出来る鍼灸の道具もあるので、自宅で行ってみるのもいいかもしれないですね。鍼が出ていないシールの鍼は円皮鍼(えんぴしん)というもので、過去のブログに使い方を書いています(「円皮鍼と皮内鍼の使い方」)。お灸は火を使わないタイプで貼って使えるのでお手軽ですよ。