卒業してからの情報の入手の仕方

Pocket

 学校にいる間は、情報が入りやすいので、いろいろな話を聞くことができますが、卒業すると、情報が入ってこないので、孤独に感じてしまうことがありますね。

 卒業してから情報を知るということでは、学会、雑誌、人に会うという方法しかないので、自分で行動をしないと情報は入ってこなくなりますね。学会に参加するのもいいのですが、参加できるときとできないときがあるし、内容が難しいことがあるので、参加しないことが多いですね。

 

 そうなると情報が入ってくる経路は、鍼灸師仲間から情報を仕入れるか、ネットを使うか、雑誌になりますよね。私は、人に会って情報を仕入れることもしますが、雑誌も読んでいます。

 

 といっても雑誌は何冊も取っているのではなく、大まかに知るために一つだけ定期購読をしている状態です。雑誌は細かく読むことはほとんどしていないですが、ざっと眺める程度のことが多いです。

 

 治療に対しての話が出ていることも多いですが、ざっと読むことは多いですが、使いきれないところも多いので、流すだけになってきてしまいましたね。学生の頃からたまに読んでいたのですが、最近は中医学の治療内容が増えてきているのかなと感じています。

 

 中医学は、教科書にも入っているし、内容も分かりやすく、よく整理をされていますが、雑誌で読んでいく、弁証分類はどの書籍にも書いてある内容なので、中医学系統の物は雑誌ではほとんど読まなくなってきました。代わりに私が見たことも聞いたこともないような治療があるときには、考え方が大きく違うので、しっかりと読むことがあります。

 

 書籍や自分で分るようなことは、理解を深める必要があるのはもちろんなのですが、反対意見や違う意見の方が知識を振りかえるためには必要なので、違うというのを情報として大切にするようにしています。

 

 人の歴史はしっかりと読むことが多いですね。後悔した症例、失敗した症例、どんな修行をしたかというのは、私に取っては参考になることが多いので、雑誌の中でも読む部分の一つですね。

 

 私自身は初級者を抜け出した程度なので、さらに前に進むためには進んだ人が苦労をしたことや、失敗して学んだことは自分に取って大切になるので、そういったところは自分のためにも重視をして読むようにしています。

 

 鍼灸に対するニュースは大手メディアで出てくる訳ではないので、目を通すようにしています。保険鍼灸を扱っているところだと、厚生労働省の動きによって売上も変わるので、目を通している人がいますよね。情報をしっかりと知っておかないと、失敗したということも多いので、保険鍼灸を行っている人はよく注意をして見た方がいいのではないかと思います。

 

 学会や業界に関するニュースも多いですが、自分の気になるところを中心に見ていますね。ニュースを毎回のように見続けていくと、良く出てくるところは覚えてきますし、どんなことをしているのかが分るようになるので、分からないうちは、何となくでも眺めておくと、そのうちに理解が出来るのではないかと思います。

 

 東洋医学は陰陽・五行を使って分かりやすく分類する方法になるのですが、東洋医学に関わる学会だと、いろいろな要素が入って分かりにくいという特徴があるのではないかと思います。

 

 

 

 会の活動をしている人に取って会は当たり前なのでしょうが、同級生や後輩、鍼灸師に会ったときに、どの会(学会?団体?)に入ればいいか分からないし、違いがよく分からないから入らないし、入っていないという声を聞くことが多いですよね。

 

 技術ということで治療を学ぶということでは、小さい物でも構わないと思うのですが、業界全体の動きに関わることは、大きな団体の方が分かりやすいのだろうなと思いますね。

 

 治療家として考えると大切なのは目の前の患者さんであり、患者さんをよくしていくための知識なので、あまりに多い情報は必要ないのではないかと考えることも出てくるのではないですかね。その場合は、雑誌を多く読むよりは、患者さんをしっかりと診て、考え、学ぶのが大切になり、雑誌は助けになることも多いと思います。

 

 業界という考え方は、治療家としてやっていくための土壌を作るということで大切なので、知らないというのは自分の仕事の土壌が分からないということになってしまうので、最初はニュースなどを見ながら名前を覚えて、どういうことをしようとしているのかは考えていくのが必要だと思います。

Pocket