東洋医学はどこで勉強をするか

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 鍼灸の専門学校にいる間は教科書もあるし、授業もあるので、学習をしやすい環境にありますが、卒業をすると教えてくれる人がいなくなるので、勉強を出来る環境を整える必要があると思います。

 勉強を行う環境として一番いいのが、現場です。

 

 学校で習って、書籍にも書いてあることが、目の前の患者さんと対応をしているので、とにかく患者さんの話しを聞いて、知識や書籍を確認していくのが勉強する環境として最適です。

 

 そんなことは当たり前だけど、それで分かるようになるのであれば苦労はしないと思うことがあるでしょうが、確かにそういったところがあるのはもちろんなのですが、どの書籍を読んでみても、いろいろな症状や所見が書いてあるので、患者さんの中に何かが見えないのかを探そうという気持ちがあるのが大切です。

 

 何かがあるか、ないかを考えながら探しているので、自分の中で、この脈の診方はこれでいいのか、お腹の触り方は合っているのか、ツボは正しいのかという疑問が出てくるので、こういった疑問が出てきたときに、書籍に戻り、どういうことなのかを考えるのが大切になり、これを継続して行っていくことで、身体の診方やツボの取り方に対しての生きた知識になることが多いです。

 

 もちろん、誰かに聞いた方が早いというのはあるでしょうが、その時に疑問を思って聞くようにしないと、触ったことがない場所、話しを聞いたことがない症状に対しては全く太刀打ちができなくなってしまうので、考えるということが大切になります。

 

 極端なことを言えば、東洋医学は昔から行われている物になるので、何冊かの古典文献を手元においておけば治療をしていくことは可能になりますし、見たことがない疾患に対しても対応していくことは出来ますと言えるのですが、やっぱり見たり、聞いたりしたいというのが普通ですよね。

 

 こういったときに、師匠を持っていれば師匠に聞くという方法がありますし、学会や流派に顔を出すことで、自分の思っている疑問が解決をすることが多いです。

 

 ただ、どこかに顔を出す場合には、その会での考え方や知識、経験というのがあるので、1回行ったからと行って解決をするものではなく、逆に1回だけ行くと意味が分からなくなることが多いと思います。

 

 その会の考え方ややり方というのがあるので、考え方を知らないと、何を言っているのかが分からなくなるので、もし、どこかに顔を出すのであれば、そこに関連する書籍を1冊は読むようにした方がいいと思いますよ。

 

 本が出ていないところだと予習が出来ないので難しいですが、予習をすることが出来れば、最初から何をいいたいのかを少しはつかむことができるでしょうし、書籍で疑問に感じたことを尋ねることが出来るので、書籍を読んだということだけではなく、生きた知識をその書籍に足すことが出来ます。

 

 周りに尋ねる人が多くいる場合、どこかに関わっている場合という状況に身を置ける方であれば、東洋医学を勉強することが楽にはなるでしょうが、休みがない、時間がないという方もいるでしょうから、その場合は、疑問を感じながら、書籍を何冊も読んでみることをお勧めします。

 

 どういった書籍から読めばいいのかという疑問もあるでしょうが、自分が気になった本を買ってみて、読むというのもいいと思いますよ。

 

 人との出会いが縁と言われるように、書籍との出会いも縁なので、いい縁に繋がる可能性がありますしね。これだと占いのようだと思う人もいるでしょうが、人生は答えがないものですし、日々、占いのようなものなので、大きな流れに身を任せてみるのも一つの方法なのではないでしょうかね。

 

 学校に通っている間であれば、同級生の中の誰かが、学会などに参加をしていることがあるので、そういった方の話を学生時代のうちに聞いておくと、どの会がどういったやり方をしているのかを知ることが出来るので、同級生との縁も大切だと思います。

 

 英語を話せるまで勉強をしたとしても、会話をしない状況が続くと、単語が出てこなくなり、話せなくなるのと同じで、書籍を読んだり、話しを聞いたりしても、自分で言葉・行動として使わないと、身にならないし、忘れてしまうので、やはり現場が一番勉強を出来る場所だと思います。

 

 最初は簡単に説明をしようと思っても非常に時間がかかるし、病能を考えるのも時間がかかりますが、どんな人でも数をこなしていけば上手くなるはずですしね。人の話していたことをそのまま真似をするのも一つの方法ですが、言葉はその人の行動や身振り、相手の状況によっても変わる物なので、最初は真似をした状態でもいいのですが、だんだんと自分なりの形になっていくと思います。

 

 これは1回、2回という数ではなく、何十回、何百回と繰り返して、自分の血肉のようになっていくので、どうしても時間がかかる傾向がありますね。会話って、マニュアルではないので、その時々の状況が重要になるので、どうやったら理解されやすいのか、病能は合っていたのかを絶えず考えるような癖が付くと段々と変化をしていくと思います。

 

 私も日々考え、悩み、反省をしている状況です。

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