鍼は日本の鍼だけではなく、韓国や中国の鍼がありますが、中国の鍼は鍼柄が長く、特徴的な形状をしていますね。
中国鍼の特徴的は鍼柄が長く、鍼体の端に○が付いている感じになっているのですが、どういった意味があるのでしょうか。もちろん、私が発明した訳ではないので、勝手な想像になるので、適当に読み流してください。
鍼柄についてある○は何のためにあるのかと考えたときに、いつでも治療を出来るように紐を通して、首にぶら下げて持ち歩くためにあるのではないでしょうか。細い紐なら通るのですが、首にぶら下げたら、鍼がチクチクと刺さって痛いですし、怪我のもとになるので、ぶら下げるためにある訳ではなさそうですね。
鍼柄は鍼体に巻いてあるような感じだし、中国鍼の形状が気になったことはないですか?
と言う訳で、画像はありませんが、中国鍼の分解をしてみました。中国鍼の鍼体側の鍼柄をよく見てみると、巻いてあるらしい先端があるので、そこから取れるのかと思ってはずしていきました。
最初は溶接をしているのかと思ったので、取れないだろうなと思っていたのですが、巻きを取ってみたらはずれていくので、そのまま外していってみたら一本の針金になっていました。針金の真ん中付近を丸く巻いているのですが、これはかなりの手間だし、どうやって作っているのか気になりましたね。
丸いのは鍼柄に力をかけても鍼柄がずれないようにしている働きを持っているのではないかというのが分かりましたが、溶接でないのであれば、抜く時に力を入れたら取れることはないのかなという疑問が生まれましたが、鍼柄が取れたという話しは聞いたことがないので、外れることは心配する必要はないのでしょうね。
実際に巻いてあるのを取るのに、かなりのちからが必要だったので、簡単に取れる訳はないのでしょうね。
日本の鍼でも鍼柄が長い、長柄鍼(ちょうへいしん)という物があり、使ってみると鍼の刺入や操作がしやすいので、中国鍼の形状は手技をするためにあるのだろうということが分かります。
日本の鍼のように、凸凹が少ないと、手技をしているときに鍼柄を持っている指が滑ってしまうので、巻きつけた形状で、凹凸を多くしているのでしょうね。
学校を卒業するまではいろいろな鍼を練習する必要があるでしょうけど、手汗をかきやすく、鍼が滑りやすい人は中国鍼をメインに使えば、滑りにくいのではないかと思いますね。中国鍼は学生のときは太くて長いという印象がありましたが、いろいろと使ってみると、細い中国鍼なら日本の鍼と同じ程度の太さですし、鍼柄が長いだけで鍼の長さはそれほど変わらないのですよね。
鍼が曲がらないように鍼管がついているので、日本の鍼のように、管鍼法が使えるので、中国鍼をメインにして治療をするのはありだろうなと思います。
短い鍼でも、通常の鍼でも、鍼柄が長いと鍼を扱いやすいので、鍼柄が長い鍼は個人的には好きなので、中国鍼も鍼柄が長くて扱いやすいので好きな鍼になります。
接触など優しい鍼をしようとするときには、鍼柄が長くて、凹凸が強い鍼だと、指がひっかかってしまい、強い刺激になってしまうような気がするので、接触などの軽い刺激を行うときには、鍼柄が短くて、凹凸が少ない鍼の方がいいかなと思っています。
鍼柄が長くても中国鍼のような凹凸がない長柄鍼であれば、指が滑ってくれるので、力が抜けやすいのでいいですね。
そうだ、話しがそれてしまいましたが、中国鍼の形状は持ち運ぶためにあるのではなく、手技がしやすいようにするためだと思いますよ。
自分がどんな治療をしていきたいのか、どういう感覚が好きなのかを考えていくと、自分に合った鍼が見つかるのではないではないでしょうか。