患者さんにもよりますが、長く治療をしている人は、お腹の調子がよくなっていることが多く、お腹が弱くて苦しいというトラブルから解消されることが多いですね。
私自身もお腹が張った感じになることがあったのですが、気づいたらお腹が張るという感覚を忘れていました。食後にお腹が張ってくるしいというのもなくなってしまったので、食べ過ぎてしまうことがあるので、それは注意をしないといけないですね。
そんな状態でも一応、少しは食事量に注意をしているからなのか、食べ過ぎが続いても体重が増えることはあんまりない状態になっています。食べた分がしっかりと栄養と排泄と分かれていて、余分なものが残らない状態になっているのですかね。
患者さんでも、いろいろな症状を持っている中で、治療を継続していたら、調子が悪くなると、必ずお腹の痛みとお腹の調子が悪くなっていたのが出なくなっている人も多いですね。
そこまでの状態になるのは統計を取っている訳ではないので分からないですが、患者さんにもよりますが、週に1回の治療で数か月から1年ぐらいは必要なのでしょうかね。患者さんの体調があまりにも悪くなったときに、お腹のトラブルが出てきて、そういえば、久しぶりだということで気づかれることが多いですね。
こちらとしては、治療をしていて、お腹がよくなったと思った段階で変わりましたよねと質問をすることもあるのですが、やはり、実感としてはお腹の不調が出て、そういえば久しぶりでいつ以来なのだろうと実感をされることも多いですね。
お腹が強くなるというよりは、お腹の状態が正常になってくるということなのですが、もともとお腹が弱いのが当たり前の人に取っては、お腹が強くなったと話されることもあります。
お腹が強くなるのに特別な治療をしている訳ではなく、肩こりでも腰痛でも全身の治療から行っているので、結果的にお腹の調子がよくなったということが多いですね。もちろん、お腹の不調を訴えている人に対しては、お腹を中心に治療を組み立てていくので、お腹がよくなるのは当然とも言えますね。
鍼灸治療で、東洋医学を使った治療をしていくと、経絡・臓腑の働きから症状を考えて治療を行うので、結果的にお腹の調子が良くなることが多いです。
現代医学的な治療をしている場合でも、鍼をした影響は経絡・臓腑にも関係をするので、局所の治療が中心でも長い期間をかければお腹の調子が整っていくことが多いみたいですね。
お腹が強くなると言っても、暴飲暴食などをすれば悪くなるのは当然なので、生活習慣は変えてはいけませんが、お腹の調子がよくなると、身体の調子が低下する頻度が低下するので、生活しやすい状態になりますね。
お腹の調子がよくなると排泄もスムーズにいくことが多いので、すっきりと感じることも増えてきます。元々、便秘の方は治療をしてもなかなか改善をしないことがありますし、お腹の状態が整うまでは非常に時間がかかる印象ですね。
過去に治療をした便秘の人達でも、下剤が必要なくなったという人もいれば、下剤はやはり必要だという人もいたので、人によっても効果の違いはあると思います。
物心ついたときからお腹の調子がよくなくて、下痢をしやすいという人も、鍼灸治療で大きく改善をしたという人もいますね。もちろん、なかなか良くならないという人もいるとは思うので、個人差もあるのですが、これは治療前に鑑別するのはかなり難しいなと思いますね。