血海

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 血海は足太陰脾経の経穴で、「血」と名前が付くので、血に関する病に効果的な経穴の一つだと言われています。

 私は血海という名前が凄いし、効果があるのだろうと思って、治療で使っていこうと思っていたのですが、最初の内は、血海を使っても何も効果がみられないし、自分の血海に鍼をしても、効果的だと思えなかったので、使うことがなかったのですが、しばらく経ってから血海はこれじゃないかというのに気づいてから、効果的だとわかるようになったのでよく使うようになりました。

 

 最初に使い始めたのは、膝の痛みに対して、局所治療穴としてよく使用をしていたのですが、どうも効果がみられないので諦めている時期があったのですが、浅く使うようになってからは効果を実感できることが増えてきました。

 

 それまでは、2~3㎝の刺入を使っていることが多かったのですが、1㎝程度の刺入をしたら、効果が見られたときがあったので、それ以降、浅目の反応をよくみるようになりました。

 

 血海のあるところは、筋肉のボリュームがあるところなので、刺入をしようとしたら、入ってしまう場所にもなるのですが、逆に浅目に変えたことで、効果が見られるようになったので不思議だなと思うようになりました。

 

 それからは、膝の痛みがあれば、とにかく血海に鍼をすると軽減をしていくということが増えたので、膝疾患の痛みには血海を使うという治療になりました。そう考えると、どの書籍にも膝疾患の治療に血海が出てくるのは当然だろうなと思いましたね。

 

 もちろん、血海を使える状態になってからは、婦人科疾患があるときには血海を常用するようになりましたし、血海に鍼をすると、お腹の緩みも大きいので、いろいろな疾患で常用できる経穴だなというのが分かりました。

 

 他にも効果が見られる疾患がないのかと考えていたのですが、腰痛の人で大腿の前側が硬くて動きが悪い人も多いので、そのときに血海を使っていくと、腰痛が軽減することが多いので、いろいろな人に使うようになっていきました。

 

 効果が出ると楽しいもので、血海ってどんな経穴だろうかと調べたのですが、血海は湿疹に対しても使っているような例があるようなので、皮膚疾患にも効果がある経穴のようです。

 

 ここまで来ると、結果は局所に使えるし、全身にも使えるので、万能の経穴ではないかということで、三陰交を使うよりも楽しくなってくるので、血海をよく使っていたのですが、そんな血海が効果を引き出すのにはどんな理由があるのかなと考えてみたのですが、やはり、血との関係が密接だからいろいろな効果が見られるのではないかと思いました。

 

 膝・腰の痛みの原因が筋から発生している場合であれば、筋を栄養するのは、血の働きになるので、血の巡りをよくすることによって、筋の滋養がスムーズにいき、筋の動きが改善をするので、症状が軽減をしていくのではないかと思います。

 

 痒みは熱や風の症状として考えていくことができるのですが、血虚生風が発生するように、血が不足をすると風が生じやすくなるし、血を補うと、風を取り去ることが出来るので、血海を使っていくことで、体内の風を取り除くことで痒みにも効果があるのかなと思います。

 

 血海を使っていくようになってから場所をどうなのだろうと考えていくことも出来たのですが、縦ラインから左右や上下にずれても効果が発揮できるので、教科書上の位置を重視しながら、その付近で、陥凹部、皮膚緊張の強いところのどちらかを基準にしてツボの位置を決定するようになりました。

 

 刺す深さは最初に書いたように1㎝程度、刺入をしていくと、少し引っかかるようなものがあるので、そこに鍼が到達すると効果が見られやすいように思います。方向についてもいろいろと試してみたのですが、1㎝程度下にある引っかかりのようなものに鍼があたりさえすれば、効果が見られることが多いのではないのかなと思うようになりました。

 

 お灸も使ってみたことがあるのですが、その場所がすっきりするだけではなく、下腿・腹部にも効果が波及をするので面白いなと思ったのですが、火傷をしてしまうと、洋服が擦れてしまうところなので、お灸はほとんどしなくなりました。

 

 手技療法では比較的触りやすいところなので、よく使うようになりましたし、仰向けで、片足を、あぐらをかくような姿勢にして、大腿骨から血海をはがしていくような押し方をすると効果的で使いやすいと思いますね。

 

 ただ、痛みが発生をしやすいので、相手の感受性に合わせて力を加えないと、受けている方はかなり辛い思いをしてしまうので、注意が必要だと思います。

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