ふと思うことがあったのですが、最近は、訪問鍼灸マッサージをしている人が増えましたし、知り合いも多く働いていますが、訪問の仕事は鍼灸マッサージの普及に非常に貢献しているのではないかと思いました。
訪問の仕事の場合は、同意書が必要になるので、同意書を取得するために、近隣の病院で書いてもらうことが多いのですが、医師が同意書を書くということは、医師の目にも触れますし、さらには、病院でも知られることになるので、同意書をもらうということだけでも、普及活動に役立っているのではないかと思っています。
さらに、訪問を行っている場合は、ケアマネからの紹介でやっていることも多いみたいなのですが、ケアマネに毎月、報告書を書いて送っているということもよく聞くので、鍼灸マッサージでどのような変化が生じているのかを具体的に知ってもらうことをしているのだなと感じています。
治療院でも、外部と連携をしているところもあるようですが、やはり待ちの姿勢が基本ですし、外部と連携をして仕事をしている訳ではないですし、報告書を上げている訳ではないので、外部への普及活動としては少し弱い気がしています。
ブログを書いている方も増えていますが、「効果的」というのが中心で書かれていることが多く、本当にそうなのかというのも疑問に感じる人も多いのではないかと思います。もちろん、個人情報の問題があるので、実際の患者さんでどうやって変化をしていったのかをネット上にあげることができないので、簡潔に書くしかないのでしょうけど、たまたまではないのかと疑ってしまう場合もあるのではないかと思います。
訪問では、ケアマネに報告書をあげていて、患者さんの状態についても知っているので、どの程度の変化があって、どのように変わってきているのかを実際に見てもらうことになるので、外部の人にリアルに見てもらうという点ではいいことだと思います。
もちろん、ネットで効果があったと書いていくのは情報公開のためには必要なことなので、これからも多く出てきてもらいたいと思いますが、リアルでつながっていく訪問の仕事の方達にも今後も頑張ってもらいたいと思っています。
外部からしてみたら、鍼灸・マッサージという単語は知っていても、どういったものかというのは全く分からない状況だと思うので、今後もいろいろな形で外部への公開が重要だと思っています。
外部へ伝える場合は、共通用語で話しをしないといけないので、現代医学の用語が中心になっていきますが、仕事としても普及としても当然のことだろうなと思いますね。
専門用語の認知をしてもらいたいところもありますが、その前に鍼灸・マッサージって何なんだよというのが周囲から見た感想だと思うので、どういった物なのか、効果はどうなのかというのは広く知ってもらいたいと思いますね。
ただ、訪問の患者さんは治るという状況とは違い、寄り添うような医療でもあるので、改善の度合いで評価をされるのは、かなり厳しいと思いますね。今後はより高齢化社会になりますし、訪問の重要性が増してくると思うので、業界として頑張ってもらいたいと思います。