滞りは熱化する

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 気滞は気の滞りであり、肝鬱気滞と呼ばれることがありますが、長期化すると熱化をするので、肝火上炎になると言われています。

 気滞以外でも滞っている物があれば熱化をするのが東洋医学の考え方になるので、食滞、痰湿、瘀血などでも熱が発生をしてくることがあります。東洋医学の書籍で多いのは痰湿が熱化をした湿熱が多いですね。

 

 滞りは熱化をするというのがイメージとしてあったので、そのままで覚えておいて、自分で理解をしていったのですが、理解のイメージとしては複数を考えていくことが出来るし、自分が理解をしていたことはちょっと浅かったのかなと思うようになりました。

 

 もともとは、食べ物を放置しておいたら腐るというのをイメージしていて、腐るのには、湿度と温度が必要なので、現象から熱が関係をするのではないかと思っていました。

 

 東洋医学は、現象を受け止め、言葉で説明をする物だと理解をしていたので、この考え方でいいのかと思っていたのですが、気・陰陽の概念を取り入れていけばちゃんと説明できるのではないかと思いました。

 

 思いついたのは本当に何もしていなかったときで、ふと停滞はこうではないかと思い、時間を使ってゆっくりとメモをしながら整理してみたら、説明できたという感じです。もったいぶっているようですが、こうやって自分の考え方が変わったという状況を知ってもらった方がいいのかなと思ったからです。

 

 では、自分が思いついた内容に移ります。

 

 滞っている物は、無機物ではなく、生体に関わるものや、気が存在している物だという前提を理解してもらうことが必要になります。気滞は気が含まれていますし、痰湿のもとは身体に必要な水だし、生きる力にも関係をするので気を含むと言えます。

 

 気を含むということは、気は陰陽の分類で言えば、陽に属し、陽の性質は明るく、活動性が高いと言えます。気があるということは、気が循環をしているのが当然なので、停滞をしているということは、気がその場所で活動をすることになるので、一部で高速回転をしている状態ではないかと思います。

 

 こういった高速回転をしているときに何が起こるかを考えていくと、周囲との摩擦が生じるので、そこには熱が発生をすることになります。

 

 車のエンジン、火起こしをイメージしてもらうといいのではないかと思います。もう少し、日常生活で近いところは、スマホも考えていくことが出来ます。

 

 スマホは普段、使っていないときは気が落ち着いて巡っているので熱が発生をすることがないですが、何かの機能を使っていくと、そこだけが急激に活動をすることになり、熱として現れていきます。

 

 もちろん、機械のことなので、バッテリーがという話しをしていくことも出来るのですが、中が全く分からない、気という用語で説明をすると考えれば、スマホでの説明も悪くはないのかなと自画自賛なので、スマホで説明をしてみました。

 

 停滞は体内の中で、気が密集をして動いているという状況で考えていくと、熱化をするのは当然なのかなと思いますし、身体が体温という熱を帯びているのは気が活動をしているからとまとめていくことができるのだと思います。

 

 これが滞りは熱化をするというのを自分なりに理解できたイメージです。以前よりも、気、陰陽という言葉を混ぜることが出来たので、東洋医学的な説明としてはいいのではないかと落ち着きました。

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