東洋医学は現代医学と考え方が違いますし、日常で使っている単語と違うので、しっかりと理解をするために必要なことがあります。
以前も説明で使いましたが、東洋医学は日常と違う単語も多いために、言語を話せるようになるのと同じような努力が必要になっていきます。何事も楽をして出来るようになることはないので、簡単に出来る方法があるのではないかと思った方には申し訳ないですが、簡単に身につける方法はないと思います。
言語を話せて理解できるようになるためには、単語を覚えて、使ってみることによって、間違いを正していき、正解に近づけるというのが基本になってくるので、東洋医学を理解するためには、覚えることと使うことを行っていく必要があります。
単語に関しては、細かい物を合わせていけばかなりの数がありますが、国家試験に向けてツボや最低限の単語を覚えた状態になっていると思うので、卒業後もその単語を覚え続けていれば、東洋医学を理解していくことは出来ると思います。
ただ、試験が終わると勉強のペースが落ちて、忘れていってしまうというのは、どの資格・試験でも同様なので、忘れていかないようにしていくことが必要になりますね。忘れてしまうということは、日常で使っていないので、忘れてしまっている方は覚えなおすことから始めていくことが必要ですね。
学生の方であれば、覚えたものを出来るだけ使うようにしていくと、疑問や理解が出てくるので、東洋医学で考える癖をつけておくことが大切だと思います。
たとえば、寒かったのが段々と温かくなってきて、春になってくるので、冬は寒邪が強く、五行では冬は腎と対応をするので、冬は腎の低下がしやすいけど、春になると風が強いし、五行では春は肝と対応するので、春は肝の低下がしやすいのではないかと考えるようになると東洋医学の考え方を理解して実践していけることになります。
身体は日々の中でも微妙な変化をしているので、だるいなと思ったら、東洋医学で考えたら、気虚なのか、痰湿なのか、臓腑の問題があるのかを考えていくことで、東洋医学の頭になっていくことが可能です。
こうやって使っていくと、本当にその症状が出るのか?臓腑は合っているのか?と疑問に持つことがあるので、東洋医学を聞ける人に尋ねて確認をしたり、書籍から確認をしたりしていくことで、正解・不正解を理解できるようになるので、東洋医学の理解がどんどんと深まっていくことになります。
臨床の中で使っていけば使っていくほど、知識として定着をしていくので、どんどんと使っていく方がいいと思いますよ。
身につけるのが早い人も遅い人もいるので、自分が早いのか遅いのかを気にすることがあるかもしれませんが、スキルと知識は学校以外では競争する物ではなく、高めていく物なので自分のペースで着実にアップをしていけば十分だと思います。
身につける時に注意をしないといけないのは、適当にしようと思えばいくらでも適当になってしまうので、考えることを継続するのは止めてしまわない方がいいですね。
例えば、箸はほとんどの人が自然に使えるものだと思いますが、小さい頃に正しい持ち方を意識しておかないと、その後に修正するのが大変なので、知識とスキルを身につけるのも同様に、考えたつもりにはしない方がいいですよ。
こうやって言っている私もブログを書いている中で、思い違いをしていたなと気づくことがあるので、日々、確認が大切になっていきますね。
日々の努力は絶対に嫌だというのであれば、何かを身につけるのはあきらめるしかなくなってしまいますね。私も楽をしてどうにかならないのかと思ったときがありましたが、楽をして手に入る物ってないですよね。
理解をしていくための道筋があった方が楽にはなるので、そういった点では、流派に入ると、考え方・治療の仕方の形があるので、形を守りながら、疑問を見つけ、改善をしていくことができるので、悩む部分は少ないかもしれないですね。
東洋医学を理解していくというのは、海に一人で飛び出すようなものですが、書籍がたくさんあるので、書籍をたどることで、理解に繋がっていくことも可能なのですが、書籍を読み続けようとすると、どこまでを読むのかが、また難しく感じるところでしょうね。
そう考えると、やはり流派は書籍も絞ってくれるところもあるでしょうから、理解への道筋がつけやすいのではないかと思いますね。