鍼灸の勉強をしようとしたときに、鍼灸の勉強って難しいなと感じる人も多いのではないでしょうか?
私自身も鍼灸学校に入ってみて、西洋医学の科目が多く、覚えることが大変だったとだけではなく、今まで聞いたことがない東洋医学の勉強もしていくので、勉強は思っていたよりも大変なのかなと感じたことがあります。
しかし、勉強を始めてみると、量は多いけど、しっかりと覚えて理解しながら学習をしていけば理解出来ることが多いですし、時間をかければ難しい物ではないのではないかと思います。
実際に鍼灸学校に通う人達は全て勉強が得意な人という訳でもなく、高卒や社会人もいて働きながら通学している人も多いですし、鍼灸学校に入って、単位を取得して卒業できる状態であれば、90%ぐらいは受かるはずなので、それほど難しい物ではないと思います。
鍼灸の勉強が難しいと感じるのは卒業してからだと思いますね。学校にいる間は国家試験という形に合わせて学習をするし、答えもあるので、極端に言えば答えを暗記さえしてしまえば点数が取れますが、臨床の場では正解がないので、考え続けることが必要になります。
そう考えると、学校と臨床では別の学問として考えていくと効率がいいのでしょうけど、改めて勉強をしていくと、学校で学んだことをしっかりと理解をしていくだけでも臨床の場では使えるのではないかと感じ始めました。
臨床の場は教科書通りの話は少ないですし、四診という診察によって身体の状態を把握していかなければいけないので、どれだけ自分が情報を集めて整理出来るかというのが重要なポイントになるのではないかと思います。
現代医学は学んでいる人も多く、簡単な物から学習しようとしたら看護師向けの書籍が分かりやすくていいので、勉強をしやすい環境なのですが、東洋医学の勉強に関してはなかなか難しい状況になるのかなと思います。
教科書はあっても最近変わったものなので、先輩にあたる人達は、違う教科書で学習をしていますし、原典に当たろうと思ったら古典になってしまうので、正確に読んで理解をしようとしたら漢文の知識も必要になります。
鍼灸の勉強会はいろいろなところで開催をされているのですが、Aという勉強会で話している内容とBと言う勉強会で話している内容は似ているようで違うこともあるので、何個も行くと、何が正しいのか分からず余計に混乱をしてしまうこともあると思います。
流派に関しては、以前のブログでも書いたのですが、同じところに長めに参加をした方が、言っている内容も覚えて、話しも分かりやすくなるので、継続して通った方が、鍼灸の勉強をしやすい環境になっていくと思いますが、勉強会を巡るようだと、混乱をしやすい傾向があると思います。
鍼灸の勉強は元が東洋哲学という思想背景によって成り立っているので、東洋医学の学習をしようとするのであれば、東洋哲学の考え方も入っている方が分かりやすいのでしょうが、哲学となると古典だし、読んだら眠くなる人も多いでしょうから、なかなか読み進まないことも多いでしょうね。
ただ、そういった書籍は自分の環境が変わるたびに読むと視点が感想も大きく変わっていくことがあるので、最初は分からないなりに流し読みをして、暇なときにまた読んでみると、理解が進んでいくのではないでしょうかね。
こうやって、偉そうな感じで書いていますが、東洋哲学に関する書籍は私も流し読み程度をしているぐらいですよ。それでも全く読まないよりは何となく自分なりのイメージとしては形になっていくような気がするので、手元に1冊でも置いてみてもいいのかもしれませんね。
『論語』は学校でも習ったことがあるでしょうから、『論語』であれば少しは入りやすいのではないかと思います。ビジネス書タイプの物も多くあるので、自分で気になったものを読んで見るといいと思いますよ。