お灸を自分でする場合

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 お灸は自分で出来るタイプの物も販売されているので、自分で購入して行ってみようという人もいるのではないでしょうか。

 お灸は鍼灸師が行う艾を捻って行う透熱灸もありますが、練習をしないとできないので、一般で販売されている台座灸というタイプを使用する方がいいと思います。有名なのは「せんねん灸」になりますが、他のメーカーからも出ているので、どういった物がいいかは自分の体調含めて鍼灸院に相談するといいと思います。

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 お灸は昔だと熱いのを我慢して行うという方法が有名だったかもしれませんが、現在は、心地良い程度の温熱刺激を行う物も使われていますし、鍼灸院でも台座灸で治療をしているところもあるようなので、お灸だからといって熱い物という訳ではありません。

 

 お灸をするところとしては、ツボの効果を狙って行う方法と陥凹部を狙って行う方法があるのですが、陥凹部は身体の反応を見ながら行うので、一般の方が行うのは難しいと思います。

 

 ツボはどうやって選べばいいのか、ツボがどこにあるのかは一般の人には分かりにくいところでもありますが、せんねん灸が行っている普及啓蒙資料としてツボブックというのがネット上で見ることができるので利用するのがいいのではないでしょうか。

せんねん灸 TUBO BOOK

 

 お灸の基本的な効果の考えとしては、火傷をさせることによって治そうという身体の免疫機能を賦活することで、身体がよくなるようにしていこうと考えられるのですが、火傷をしなくても、身体の変化が生じることがあります。

 

 現在は、身体に火傷をすることを嫌がる人も多いので、火傷をさせないようなお灸を使う人が多いですし、鍼灸師でも火傷をさせないお灸で治療をする人も増えてきていると思います。

 

 鍼灸という伝統医学は、中国から伝わってきたのですが、昔は中国から鍼を仕入れることも大変ですし、作る技術も稚拙だったからなのか、日本では昔から家庭療法としてお灸がよく使用されていました。

 

 大家族で過ごしていたような方だと、祖父母からお灸をしてもらっていたという人や家でお灸をしていたという話しを聞くこともありますが、核家族が進むようになったので、今後はそういった経験をする人は減っていくと思います。

 

 お腹に痛みが出たり、お腹の調子が悪い時はお腹を温めるとよくなるというのは経験として知っている人がいると思いますが、こういったときにお腹にお灸をしていくことで、お腹の調子を整えて症状を軽減していくのにお灸が良く使われています。

 

 患者さんでもお子さんへの体調管理として、枇杷の葉灸を行っているという人もいますね。枇杷の葉灸もいいのですが、やりやすさとしては台座灸が簡便だと思います。

 

 鍼灸師でも透熱灸という艾を使って行う方法だと手間がかかるので、患者さんだけではなく、自分へのお灸も台座灸という人もいるでしょうね。

 

 私は自分にやるときは、透熱灸を使いますし、治療でも透熱灸を使うことが多いですが、火傷をさせないようにすることが多いですね。私の中では台座灸よりも透熱灸の方がよいと思っているので、透熱灸を使っています。

 

 患者さんから自宅でどうしたらいいかと言われたら、簡便な台座灸を勧めていくことが多いです。

 

 台座灸を使用する場合でも、皮膚が弱い方や熱さを感じにくい人は火傷をしてしまうことがあるので、初めて行う場合は、温かいな感じ始めたら取ってみて、火傷をしないかどうかを確認した方がいいです。

 

 糖尿病などの疾患によって感覚が低下をしていて、肌の再生能力も低下をしている場合は、低温火傷を起こしやすいですし、治りにくいので、温熱刺激には注意をした方がいいです。

 

 疾患によっても状況が変わるので、疾患を持っていてお灸をするのであれば、医師や鍼灸院に相談をしてから行うようにした方がいいですよ。

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