治療中に冷や汗をかくのはいろいろな状況によって生じますが、大体の場合はダメだから冷や汗をかいているので、どういう場面で生じるのかと対策をまとめてみます。
1.お腹が痛い
私はお腹が弱い訳ではないですが、やっぱり生きていれば、体調が落ちるときがあるので、お腹が痛くなることもあります。お腹が痛いときは、冷や汗が出て、トイレに行ってすっきりしたと思っても、またトイレに行きたくなることが多いので、治療を何度も中断してしまいますよね。
一人の患者さんの治療で3回はトイレに駆け込んだことがあると思います。ちなみに、訪問の状況でもありました。
お腹の調子が悪くなるのは、もちろん食事や生活の問題によっても生じますが、予測不可能なこともあるので、お腹が痛くて冷や汗をかくのであれば、早くトイレに行った方がいいですね。
トイレに行っても解消されない場合は、かなり酷いことも多いので、病院を受診することも考えなければいけませんが、少しの時間を稼ぐために、私はロキソニンを一応常備してあります。
少し痛みが軽減すれば動けるようになるので、その間に何かをする時間を稼ぐためですね。今のところ、熱が高すぎるときにしか使ったことがありませんが、万が一ということを考えると手放すことは出来ないですね。
お腹が痛い以外でも体調不良で冷や汗をかくことがあるので、自分の身体は出来るだけしっかり管理して、急な体調不良に対処できるようにしておきたいところですね。
2.危なくて冷や汗をかいた
これはあってはならないことですが、人間は完璧ではなく、ミスを生じる生物なので、手が滑ったことで冷や汗をかく状況もありますし、仕方がないと言えます。
こういった場面だったら、冷や汗だけをかいて何も問題が起きなかったという状況になることが大切ですね。
人はミスを生じるのは当然ですが、大事故は小さなミスの積み重ねから発生するという「ハインリッヒの法則」から多くの分野で事故になる手前の「ヒヤリハット」が大切という話しがあります。
例えば、車を運転する人で、何度も擦るし、ぶつけるし、道路標識に気付かずに軽微な事故を生じる人は、そのうちに大きな事故を起こすのではないかと思いますよね。この擦る、ぶつける、見落とすのが「ヒヤリハット」で、どうやったらミスを減らしていけるか考えていくことです。
治療においても、ちょっとしたことの積み重ねから事故に繋がってしまうことがあるので、冷や汗をかいた状況は我々に取って大切なことなので、どうしたら防げるのか考えていかないといけないですね。
3.結果が出なくて冷や汗をかいた
これは初心者の頃は何度もあり、経験を積んできても生じる物なので、仕方がないと言えますが、成長するチャンスでもあります。
初心者の頃は全ての治療が初めてなので、どうやったら結果が出るのか、次の日、次の週はどうなっているのかを予測するのが難しいので、治療で終わりをまとめるのが大変なのですよね。
しかも、結果を出したいし、結果が出るように考えても思うようにいかないのが治療であり、人生なので、結果が出なくて冷や汗をかいたのであれば、その経験を生かしていくことが大切です。
もちろん、結果が出ない状況で冷や汗をかいているのでどうしていいのか悩むところがありますが、あまりやり過ぎても変化が出にくくなるし、次をどうしたらいいのか分からなくなるので、治療で変わったところを探し、変化がどの程度あるのかを確認していく必要があります。
今は治療で結果が出なくて冷や汗をかくことが減ったので、伸びるチャンスも減っているのかなと思いましたが、実際は、結果が出なくても、その状況を受け止め、どこで止めて次に何をするのか、何が変わったのかを見ていますね。
そして、その状況を説明して、次回に繋げるか、他に一度診てもらってもいいという話しをすることが多いですね。私自身は、勉強などもしていますが、完璧ではないので、自分の足らない部分が出てくるのは当然のことですし、伸びるチャンスだと思うので、次回だったらどうするか考え話しをします。
そして考えているので、次回はこっちからアプローチしてみたいと言っていますね。もちろん、「今」でないと嫌だという話しをされる方もいますが、あまり手を入れ過ぎると悪化をすることがあるので、悪化をしていないのであれば「よし」としています。
この場合に料金をどうするのかという悩みも以前はありましたが、仕事としてやっている部分もあるので、基本的には料金は頂きますね。
例えば、車が壊れているかなと思ってメンテナンスに出して、異常が発見できなかったとして無料になりますか?
その工場を使った、施設を使った、専門家を利用したというのは、その存在がそれまでにかかった費用、これから必要な費用を全て無料にするということなので、現実的ではないですよね。
もし、そういう社会になってしまったら、完璧でない限りは料金が発生しなくなるので、その方の仕事にも返っていくことなので、誰も生活が成り立たなくなってしまいます。
もちろん、人と人で対応している商売ですし、個人との繋がりがあるので、もらわない状況や割り引く状況はありますが、それは状況次第になります。
4.余計な事を言った
これは会話に乗ってしまった場合にやってしまうことがありますね。最近はそれほど、多くの人、新しい人を診ることが減ったし、年も取って落ち着いてきたと信じているので、少なくなりましたが、ついつい余計なひと言を言ってしまって、雰囲気が悪くなり、冷や汗をかくことがありましたね。
会話は自然の風のように生物なので、その流れの中でふと足が出てしまったということなので、笑い話で済めばいいですが、まずい物もあるので、いくら仲が良い患者さんでも、家族や友人ではないので、注意しないといけないですね。
もちろん、家族や友人でも注意をしないといけないので、ゆっくりと落ち着いた会話を心がけていくのがいいのではないでしょうか。
5.まとめ
冷や汗をかいたケースをいくつかに分類して書いてみましたが、いろいろな状況があったし、あるなというのが文章として起こしてみた感想ですね。
冷や汗をかく状況は、いい状況ではないですが、気付き・発達するためには、大切なことなので、初心者の方は、冷や汗をかく状況があったら、その状況は忘れずに、次に生かしていってもらいたいと思います。